たんばの仕事

Vol.75 / 2020.12.30

【社長対談Movie#6】面白い生産者さんと繋ぐ情報のハブになる

cafe ma-no

業種
  • 飲食業

安)丹波市の面白い社長さんを紹介していく、たんばの仕事ローカルキャリアオンラインです。本日はcafé-ma-noの北さんに(オーナー)にお時間を頂いております。よろしくお願い致します。

私は付き合いが長くてお話はたくさん伺っているんですけれども、今日は初めて見る方に届ける動画なので、北さんがなぜここでcafé-ma-noを始めたのかをお聞かせください。

【なぜここでcaféを?】

北)今丹波市で8年目。カフェをやらせて頂いているんですけれども、北ですよろしくお願いします。そうですね、元々小さい頃から何かを作ったり誰かに届けたりするのがすごく好きで、高校生の時にはもう既に料理を作りたいとか独立したい、起業したいという思いがすごく強くて。小学校の頃からですね。小学校からずっと言っていて、小学校中学校高校。小学校の頃はたこ焼き屋さんになりたい。たこ焼き屋さんってショッピングセンターとかのフードコートの1階とかによくあるじゃないですか。その時に焼いていた大将がまぁかっこよくて大体ふくよかじゃないですか。ふくよかで、たこ焼きって関西の人って基本的には家庭に1つあるし、なかなか難しいと言うイメージなのにも関わらず、あの人たちはサッサと何個も焼いている。かっこいいなと思ったのと、あとそれを食べて美味しい。美味しいってすごく人の笑顔に繋がるなと思っていて、そういうのがすごく憧れというかいいなと思っていて。そういった中でも母親から「起業するなら何が必要か知っている?」と聞かれた時に、確かに知らなかったとなった時に「高校だけは行っといたら?」と。ただ高校に行くだけでは面白くないので、調理師の免許が取れる高校に行かせてもらって、そこでパティシエという世界を少し知り、ケーキ屋さんに行けば誰もが入った瞬間「ショーケース綺麗」となるわけですね。笑顔を作るには、これ以上の道具はないなというところからパティシエの世界に入らせてもらって。3年位働いた後に、丹波市で何でやっていますかと言うところで冒頭部がめちゃくちゃ長くなるのは、そこまでにパティシエを神戸のパティシエで働かせて頂いていて、その後にすぐに独立したかったので。ただ、独立したかったけれど、たくさんのケーキ屋さんがある中で差別化。何も知らないお客様が、私が作る何かを得るメリット。選んでもらう理由がおいしいケーキ作れるだけじゃ足りなさすぎて。起業するからやめたんですけれども、ちゃんと考えたら全然無理で、となったときに初めておいしいカフェっていう世界。おいしいケーキを食べながらおいしいコーヒーを飲めたらいいなというところからカフェの世界に入って。私元々コーヒー嫌いなんですよ。今もコーヒー飲んでいますけれども、自分が出すコーヒーとかは大好きなんですけれども、基本的にコーヒーは嫌いです。正直言うとケーキも嫌いです。ケーキ好きじゃないですね。ポテトチップス食べます。塩っ辛い物おいしいです。けれど、それでも私苦手だけれども飲めるコーヒーだし、苦手だけれども美味しいなと思うケーキを今は作っているのですけれども。その中でコーヒー嫌いだけれども、コーヒーの勉強をしていた。なぜ好きになったのか。自分の出すコーヒーは好きだというのは、コーヒーの勉強をしていくうちに自分が思っていたコーヒーっていう世界が、実はちっちゃくてもっともっと広い世界の中にはむちゃくちゃ美味しいコーヒーがあったんです。そこから勉強し始めて知っていくうちに気付いたんですよ。今働いているお店が果たして美味しいか。美味しさって何かって言われた時に分からないんですよ。これが本当に美味しいものかどうかってどうしたら分かりますかって言われたら、多分人は比べる事によって。過去の自分の記憶だったりとか、誰かがこう言ったからとか、誰かが賞を与えたから。これはおいしいんだと思って食べるから、美味しいとなる訳ですね。神戸のような大きな都市に行くより、丹波市とか北上した方がより人口少ないですよね。難しいか簡単か。人口多い・人口少ないだったらどっちの方が事業やるなら簡単ですか?

安)普通は少ない方が大変。

北)っぽく見えますよね。その方が(難しい方)面白くない?

簡単か簡単じゃないかだったら、簡単は楽だから誰もがやってしまうよね。誰もがやれることだったら誰もやれる人がその人生を歩んだらいいと思っていて。誰もがやれないことをやっていった方が面白いと思って、丹波篠山市で物件を探したり、丹波市で物件を探していた時に、この物件と出会ったということになります。

安)そういう意味で言うと、ここに立ち上げたのは偶然だった訳じゃないですか。元々イメージしていたより、予想外に良かったという話?

北)予想外によかったですね。私たちが出しているコーヒーと言うのは、それこそ誰がどこで・どんなふうに・どうやってというのが全部分かっている。コーヒーを混ぜないで届けるというシングルオリジンという考え方をやっている。そのコーヒーとティラミスだけで良かったんですよ。全然、それ以外は何にも。寧ろ、それ以外の引き出しを持っていなかった。ただ、如何せん丹波市に来たら面白い生産者の方が。それがコーヒー作っているか白菜作っているかブルーベリー作っているかパン焼いているかの違い。

安)なるほど。北さんの中にある好奇心みたいなのを、丹波市の生産者さんたちが満たしてくれる。

北)満たしてくれますね。知らないことをやっていますし、逆に難しい。だからこそ、難しいことをやっている人が好きですね。

【制作中の宿について】

安)その延長じゃないですけれども、このma-noでやっているこの面白さを、今宿で準備しているという状態ですよね。僕としてなんですけれども、今まではあくまでカフェとして中で説明していたものを、外にも紹介していくきっかけになるんじゃないかなと思っていて。その辺、こんなことやりたいとかを聞かせていただければ。

北)胃袋って何個あります?1個ですよね。大体1個なんですよ。1個で丹波市の魅力って無理くない?一食だけで、一食で丹波の魅力が伝えられますか?ムリムリムリムリ!!

でも宿をやる、泊まるってことになると昼・夜・朝と3つに増えるんです。そういうのをしていきたいなという意味では、宿の面白さですし。ただ泊まるだけ、ただ食べるだけであれば、他の人がやればいいことなので。他の所にはなくて私たちがあるものというのは、やはり生産者さんとのつながり。面白い人・こと・物ですね。それがここにはあるので、それを一緒にご提供ご提案。提供と言うよりは提案ですね。「これどう?良くない?」っていうのがしていきたいと言うのはありますね。なので、うちの宿のコンセプトは一緒にご飯を食べるです。

安)それは北さんとだけじゃなくて?

北)どちらかと言うと私と。夜ご飯は、私と一緒に食べよ!みたいな。カフェは何組来られるか分からない状況下で、こちらもお客様をお迎えしなければいけない。お話ししたくても、したくてしたくてたまらない顔をしてきてくれるお客様もいるんだけれども、話したいけれども、その人に100話していたら他の人と0になってしまいますよね。そういった事は、カフェではできないんですよ。ただ、宿になると100で喋れるんですよ。100で聴けるんです。

安)喋りたいみたいな?

北)聞きたいです、寧ろ。

安)今までは、お客さんと生産者さんを繋ぐものであって、今度はお客さんとお客さんを繋ぐといったことも?

北)そういったこともできるよね。

安)面白いですね。

北)お客さんと生産者の差ってどこかと言えば、あんまりないんですよね。食べるものを作れる人なのか、そのお客様も何かをしている人なのね。それが情報なのか経験なのか。だからその境はあんまりない。

【求人について】

安)例えば、参加したいとか一緒にやりたいって言う人がもし来てくれるとしたら、北さんはどんな感じの方と一緒に働きたいとか、「これぐらい覚悟持ってくるなら来いや」とかっていうのはありますか?

北)どちらかと言うとこんな人がいいなというよりかは、「誰かのせい」「何かのせい」にする人は来ない方がいいと思います。それだけですね。全てにおいて、自分で考えて行動できるというのがあれば。そういう人はうちに来なくても何でもできる。

安)ちなみに僕から説明するんですけれども、この本棚とか下にある薪ラックとか鉄の溶接とか、全部自分でするんですよ。人間ができる事なら、何でもできると思っているみたいなところがあるんで。

北)宇宙人がやっていなければ大体できる。

安)本当に、そのぐらい自発的に何かをやりたい方だったら、自分で学べばできるというのは大事にされているので。来て「これが足りません」「あれが足りません」「これをやってください」という人は多分向いていなくて、「これも出来るですか、私やってもいいですか?」ということを、どんどん積み重ねていける人だったら、多分かなり向いてるかなぁと思います。

北)ああ、確かにね。

安)ありがとうございます。本日はcafé-ma-noの北さんにお時間をいただきました。ありがとうございます。このお店に移住者の方とか新しく引っ越してきた人が集まったりして、そこで人と人がつながったりとか。ここで紹介してもらった人に会いに行って、縁が繋がって仕事になったりとか。そういうことも起こっている場所で。情報のハブみたいな、丹波市では役割をされていると思いますので、もしよかったら今回は求人の動画ですけれども、それに関係なくカフェは空いてますので、OPENの日に来てカウンターでコーヒーを飲みながら、「実は動画を見てきたんです!もうちょっとこれ聞きたいんですけれども。」って言った、いっぱい喋ってくれると思うので、是非遊びに来ていただけたらと思います。本日はどうもありがとうございました。

北)ありがとうございます。

 

事業者名 café ma-no
代表者名 北信也
669-3311
所在地 兵庫県丹波市柏原町母坪402-1
電話番号 0795-71-4110
webサイト https://cafe-ma-no.com/