25年以上の自然農法の技を受け継ぐ いぶし銀農家 宮垣良一(41)

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2016年から25年以上前。その頃から自然農法に特化し、技を磨き続けてきた丹波の「宮垣農産」さん。一時は農家を継ぎたくないと丹波を離れたものの、Uターンして宮垣農産の跡取りとして日々技を磨いている宮垣良一さんに、丹波で生まれて、一度離れたからこそわかる魅力についてお聞きしてきました!

【取材班】こんにちはー!今日はよろしくお願いします!

【宮垣さん】あ、ちょっと待ってね。

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ちょうど稲刈りの時期でした。

 

【宮垣さん】こんにちは。よろしくお願いします。

 

【取材班】とんでもなく稼いでる農家さんがあると聞いて来ました!

【宮垣さん】え?ちょっと直接的すぎない?笑

 

【取材班】すいません・・!読者のみなさんが興味のある事をと思ってつい・・。

【宮垣さん】稼いでるかどうかはわからないけど、こだわりはしっかり持って農業してるとは思うよ。

 

【取材班】なるほどなるほど、ちなみにどんなこだわりなんでしょう?

【宮垣さん】ウチは親父が25年以上前から農薬を使わず自然農法で米作りをしてるんだよね。
当時は農薬を使って当たり前、農薬を使わないといい米が作れないとさえ言われてた時代だったんだけど、
虫が死んだり草が枯れたりするものを人間の体に取り込んでいいわけがないと思って始めたみたい。
10年前には有機JAS認定もとって、有機農法でも米作りをしてるよ。

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いぶし銀な米職人のお父さん、横顔似てるなあ。

 

【取材班】お父さん25年も前からずいぶん先を見てた方なんですね・・!当時なんかインターネットもないしずいぶん苦戦されたんじゃないでしょうか・・

【宮垣さん】そうやと思う。特殊な草刈機を手に入れるために徹夜で青森まで車飛ばして行ったこともあるらしいから。

 

【取材班】それはだいぶかっこいいですね(笑)そういうお父さんの姿を見て、やっぱり子どものころから農業をやりたいって思ってたんですか?

【宮垣さん】いやそれが、全然思ってなかった。むしろ農業も丹波も好きじゃなかったし、小さい頃は早く都会に出たい、まちへの憧れみたいなんがすごくあったね。
実際に18歳の時には神戸に出たしね。23歳で帰ってきて実家の米作りしてたんだけど、3年くらいやってまた別の仕事に移ったりとかもしたし。

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宮垣さんご家族と、宮垣農産のみなさんの写真、すっごいいい笑顔!

 

Uターンして感じた、地元丹波の良さ

 

【取材班】なるほど〜。住む場所も仕事も、色々と経験されてきたんですね。ちなみに都市部に出て感じた丹波の良さなんて、ありました?

【宮垣さん】あった。外に出てみると意外と他の地域の人は丹波いいじゃんって言うんだよね。
一時期、近くの三田市で自分のハウスを持って野菜を作ってた時期もあるんだけど、特に農業やってる友達には丹波いいなって言われることが多かったなあ。
あと神戸の時、水道水が最初は飲めなかった。カルキの臭いがきつくて慣れるまでは大変だった。

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日本海側、瀬戸内海側両方の最上流に位置する丹波の水は水道水ですら本当に美味しいんです。

【取材班】じゃあ宮垣さんは結構ポジティブにUターンされてきたんですね。

【宮垣さん】そうだね、若い時はまちの方が良かったけど、今はこっちが断然いい。
稼業が継ぎたくて戻ってきたところもあるしね。それも、うちの実家の米作りがこだわって作ってたからやと思う。

 

【取材班】ふむふむ、お仕事も順調ですしいいですよね。他にも何か、丹波に帰ってきてから感じた都会との差なんてあります?

【宮垣さん】あーそうだな、丹波に帰ってきてから色んな人とのつながりが楽しいかな。
色んな人がいて顔も近い気がするんだよね。イベントや勉強会もあるし、面白い人と出会うきっかけがたくさんある。
それは神戸や三田ではなかった事かなあ。

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森のアウトドアコーディネーター・Iターンの花田さんのシェアハウスで、平飼い卵のこだわりたまご・芦田ポートリーさんで働く為に移住されてきたパワフル女子の関さんも一緒に飲み会のようす。

 

今の丹波生活は??

 

【取材班】もう模範解答の様に丹波の良さを伝えてくださいますね、ちょっと悪いところも聞いちゃいましょうか?(笑)

【宮垣さん】え?(笑)そんな質問あるの?(笑)うーんそうだな、本当に若い時、子どもの時は丹波が嫌いだったんだよね。遊びに行くところもないし、わくわくする事がないと思ってた。今は本当に満足してるよ。人とのつながりもたくさんあって、美味しい水や食べ物があって、言う事ないね(笑)

 

【取材班】もうつまり丹波最高ってことですね。

【宮垣さん】まあそういうことだね(笑)今は自分で米以外の商品を開発したりもし出したし、それをご近所の恒松さんにも協力してもらったり、広がりがあってとても楽しい。
丹波ならではだなって思うところは仲間ができるスピードと面白い人の量が本当に多くてそれぞれが繋がってることだなあと思うなあ。

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“今”を生きるPR酒好き女子、恒松さんも一緒にお仕事されていたり。

 

【取材班】すーばらしいですね、ちょっとその商品開発の話聞いていいですか!?どうせならこのインタビュー記事でPRしましょう!マーケティング用語でステルスマーケティング(略してステマ)って言うんですよ!広告じゃない様に見せかけて広告するってやつ!

【宮垣さん】え、、それ言っちゃダメなんじゃない・・?笑

 

【取材班】読者さんのニーズに合ってれば問題ないっすよ!!きっと!

【宮垣さん】そうなんかな・・(笑)。商品開発は、有機農法で育てた人参ジュースを作ってるんだよね。人参自体もしっかり入ってて、どろっとして結構満足感があるってお客さんは言ってくれるなあ。

 

【取材班】なるほどなるほど、ちなみに飲ませてもらうことできます??

【宮垣さん】あ、いいよ。

 

【取材班】うわ、これ凄いすね人参めっちゃ入ってる!!てか甘い!!なんでこんな甘いんすか!砂糖とかフルーツ入ってるんですか??

【宮垣さん】いや入れてないんだよね、腐らせない様にレモンエキスと梅エキスを少し入れてるんだけど、基本保存料も添加物もなし、人参のままの味だね。

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糖度9.4%の人参!すごいなあ

 

【取材班】うわー、すげえ贅沢。こんな甘い人参、人参としても相当美味しいですよね・・・。

【宮垣さん】そう、普通加工する人参ってB品とか市場に出せないものを出すんだけど、ウチはA品を使っててね。やっぱり味が全然違うんだよね。あと畑の中に土着菌がいるんだけど、それを取り除くために一本一本手で皮を剥いてるのもこだわりかな。

 

【取材班】もうなんかインプット多すぎるんですけどそんなこだわった人参ジュースあるんですね、もうコンビニの野菜ジュースとかにお金払えないっすわ。

【宮垣さん】まああれはあれで(笑)あとね、βカロチンっていう色素を壊さないために、普通の殺菌処理より低い温度で低温殺菌してるところも素材の味を壊さない工夫かな。

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健康女子イチコロです

 

【取材班】とりあえず!買います!

【宮垣さん】ありがとう、えっ。取材こんな感じで良かったの?

 

【取材班】大丈夫ですありがとうございます!!家に帰って早く人参ジュースを飲みたいと思います!

 

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丹波で生まれ育ち、一度は都会に出たからこそ地元の良さを改めて感じることができ、地元をもっと好きになることができる方もいます。仲間に恵まれ、お仕事に恵まれ、どこかとても「丹波らしい」暮らしをしているように見える宮垣さんはご家族で農業経営を含めた丹波暮らしをとても楽しんでいるように見えました!