お母さん方の笑顔が元気の源!

谷水 ゆかりさん NPO法人Tプラス・ファミリーサポート 理事長 / 谷水加工板工業株式会社 取締役設計部長。 母として、NPO法人設立者として、一級建築士として、…いくつもの顔を持つ女性、谷水さんは丹波市育ち、進学と共に大阪に出てのちのUターン。 自身の子育て中である平成11年に「Tプラス・ファミリーサポート」を設立、18年にはNPO法人化、21年にはゆめタウン氷上内に「託児室Tプラス」を開設。

谷水 ゆかりさん

NPO法人Tプラス・ファミリーサポート 理事長 / 谷水加工板工業株式会社 取締役設計部長。

母として、NPO法人設立者として、一級建築士として、…いくつもの顔を持つ女性、谷水さんは丹波市育ち、進学と共に大阪に出てのちのUターン。自身の子育て中である平成11年に「Tプラス・ファミリーサポート」を設立、18年にはNPO法人化、21年にはゆめタウン氷上内に「託児室Tプラス」を開設。

麻子(以下、麻):谷水さんがTプラスファミリーサポートを立ち上げたきっかけってどんな事ですか?
谷水(以下、谷):子育て学習センターのサークルに入っていたことがそもそもの始まりです。子育て学習センターの回覧資料で「ひょうごイーブンネット(丹波市地域の少子高齢化の実態を分析・活動している団体)」を知り、身近で活動している女性の存在がとてもうれしくて。その頃の丹波地域の子育て事情は、「女性の社会進出」に関して保守的で、「(同居世帯が多いから)おばあちゃんに見てもらえばいいじゃないか」といわれることが一般的でした。でも同居していても、環境は様々です。いつしか「安心して子どもを預けられるような託児所を作りたい」という想いを持ち、それを子育て学習センターの友達に話したらみんなが喜び、応援してくれたんです。
麻:でも子育てと起業、仕事の両立ってホント大変ですよね?
谷:私の中では、子育てと仕事は別々のものだとは考えていなくて。20代や30代で親になっても、分からないことばかりで、仕事の大変なことも子どもがいるから乗り越えられたというところがあります。子どもに励ましてもらったこともよくあります(笑)。平成11年にTプラス・ファミリーサポートを立ち上げたのですが、その立ち上げた日が2月25日。これは子どもの誕生日と同じなんです。子どもの誕生日を祝うたびに、「仕事でも何年目だな」と認識することができるように、同じ日にしたんです。
麻:子どもの成長と事業の成長を.一緒に祝えるのって、谷水さんらしくて素敵ですね。建築士の仕事もしながら、起業もされたって聞いたんですけど…
谷:当時は福知山市の会社に勤めながら、ファミサポ(家庭内保育のネットワーク)もやってました。忙しく、休みもなかったんですけど私は「子育ては密度」だと思って。ずっと一緒にいられない分、いられるときは思い切り大切に過ごしました。そして一生懸命働いたり前向きに取り組んでいるお母さんの子どもはまっすぐ育つ、というのも私の信念で。でも「何のために」私はこれ(活動、仕事)をしているのかを明確に持っていくことが大切で、それは突き詰めれば、「人が喜んでいる姿を見ること」ではないかと思うのです。
麻:そうなんですね!ファミリーサポートを通しても感謝がいっぱいあったのでは?
谷:本当に多くの感謝をしてもらいました。ボランティアと言えば無償というイメージが強かった時期に、有償ボランティアでファミリーサポートを始めました。自宅で託児をしてくださる方を募集し、その方を紹介させてもらったのですが、預かる側の人にもちょっとしたお小遣いや人の役に立っていると思える機会になり、預ける側の人にも「紹介していただいてありがとう」とたくさん感謝してもらいました。また去年はピアニストの南麻紀さんたちと一緒にポップアップホールでコンサートイベントを開いて、周りでお母さん達のマルシェをやったんです。その時、会場いっぱいに子育て中のお父さん・お母さんの姿があって、皆さんコンサートを楽しんだり、マルシェでお買い物されて。大勢の人たちが喜んでいる姿を見たとき、「あぁ、私がしたかったことというのはまさしく『コレ』だったんだ」と感じたんです。
麻:充実されてますね!お忙しそうに見えるのですが、お休みってあるんですか?
谷:動いているのが好きなので、お休みはあんまりとらないですね。でも、Tプラス・ファミリーサポートの理事メンバーがいろんなところに誘ってくれて、行って、羽を伸ばして。それが私にとってのリフレッシュ、お休みになっているんだなぁと感じることがあります。
丹波市内では、「薬草薬樹公園」が好きで、薬草が生えている庭のところを散歩したり、お風呂に入ったりしてゆったりとできる空間です。地域の野菜や加工品も売っているし、レストランも美味しく利用しています。
麻:Tプラスも、お母さんたちにとって癒しの場所、ですよね。
谷:はじめは多くのお母さんが「子どもを預けたいんですが」という話で来られます。でもゆっくりお話を聞いていると、子育てのことだけでなく、家族のこと、結婚のこと、生い立ちのことに至るまで何かを抱えてきている人も多いんですね。そういう話を聞いてあげると、「とても気持ちが楽になりました」と言われることがあります。
Tプラスは、お母さん方が生き生きと輝けるためにある場所です。多くの魅力を持っている女性が丹波に来て、子どもを産んで…その中で頑張っているお母さん、せっかく丹波に来てくれたお母さんに「頑張っているね」って言ってあげる場所でありたい。去年くらいから起業支援もはじめました!
託児室「Tプラス」にて、親子で楽しい時間を過ごしたり、パソコンのスキルを学ぶお母さんたちの姿

託児室「Tプラス」にて、親子で楽しい時間を過ごしたり、パソコンのスキルを学ぶお母さんたちの姿

麻:これから、丹波で子育てしながら輝けるお母さんが増えたらうれしいですよね!
谷:丹波は今、子育て支援がとても充実しています。官も民も選ぶことができるし、官の方も延長保育とか土曜保育とか、私がファミサポを始めたときから比べてもとても充実しています。様々な制度を利用することができますが、それでも子育てのことで何か困ったときには、うちに来てみてください。だれにも頼れないとき駆け込める場所であれたらと。そして一緒に将来の夢が話せて元気が出て、小さく起業したい人も、ここから一歩を踏み出せるようにと思っています。
託児室「Tプラス」の様子。おもちゃは、集まった人たちから提供されたものも多くある。

託児室「Tプラス」の様子。おもちゃは、集まった人たちから提供されたものも多くある。

 

Tプラス・ファミリーサポート/託児室「Tプラス」
所在地:丹波市氷上町本郷300番地 ゆめタウン2F
お問合せ先
Tel:090-4280-0324
FAX:0795-82-8331 
Email: yukari@t-plus.jp「すくすくポケット」
http://t-kodomo.jp/
Tプラス・ファミリーサポートが運営する、丹波市の子育て情報が満載のポータルサイト。イベント情報はもちろん、子育てでありがちなお悩みに地域の専門家の方が応えるQ&Aコーナーも充実しています。

 

interview / writing:済木麻子