景色を切り取るアーティスト 吉竹 惠里(30)

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手に職を持って田舎に帰ると、仕事も充実して豊かな生活をおくる事ができる?田舎への移住がひとつのブームになりつつある昨今は、そんな話も多く聞かれます。大阪の芸大へ入学後そのまま大阪でデザイナーとして働き、実際に生まれ育った丹波にUターンした吉竹さんにお話を聞いてきました。

 

 

【取材班】こんにちは!今日はよろしくお願いします。

【吉竹さん】こんにちは、よろしくお願いします。
【取材班】もう出で立ちからただならぬオーラを放ってますね・・!笑デザイナーさんってほんとみんなオシャレなんだなと思いますわ・・

【吉竹さん】ほんとですか?笑 嬉しいなあ。大阪の芸大に通ってた時は、まわりの人めっちゃオシャレで凄かったんですよ〜〜

 

【取材班】確かに・・!大阪の芸大の前とかみんなオシャレすぎて凄いなと思ったことあります・・!

 

【取材班】さてさて、今日は吉竹さんにはデザイナーとしてUターンした、それまでのこと、今のこと、これからのことあたりをお話聞かせて頂けると嬉しく思います!よろしくお願いします。

【吉竹さん】はい、よろしくお願いします〜。

 

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雑誌ソトコトに取材された時の吉竹さん

都会で働いていた時に感じたこと、できる様になりたかったこと。

 

【取材班】吉竹さんは生まれも育ちも丹波で、大学から大阪へ移住されて、デザイン会社で働かれてたんですよね。その当時って、どんな生活だったんですか?

【吉竹さん】そうですねえ、その当時はものすごい働いていた記憶ばっかりですね・・笑 実家が印刷屋としてデザインの仕事もしていたので、私もデザインの仕事を始めたのですが、デザインの世界って一部で取り上げられている様な華やかな世界では全然なくて・・

 

【吉竹さん】時給換算したら500円くらいで働いてましたね笑 30代前半くらいでも疲れた顔してるなあ、って人も多くて。その当時デスクが隣だった人が4時間くらいトイレから出てこなくなったり笑

 

【取材班】すごい事になってますね・・笑

【吉竹さん】そう、それでこのままだと自分にもこのストレスが来るな、って思ってデザイン会社は辞めて、アパレル関係とかBARとかで働いてたんですよ。デザインが使われてる現場も見たいな、って思って少し働いていた程度なんですが、その後丹波に戻ってきた感じですね。

 

【取材班】なるほどなるほど、自分たちがデザインしているものが実際にどう使われているかって、見えない部分も多いですもんね。それで色々と経験して、地元に戻りたいなと思って帰ってきたんですか?

【吉竹さん】そうですね、どっちかというと地元に戻りたいというよりは、自分の好きな事をやって形にしたいと思ったんですよ。当時東北の震災があって、大学の友達とかが東北に行って自分のスキルで貢献したりしてるのをみて、自分の好きな事をちゃんとやって形にしていないと、こういう時に役に立てないんだなって思って。

 

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自分らしさ、の原点へ帰る。

 

景色をデザインする。丹波らしい、私らしい作品。

 

【取材班】吉竹さんはUターンで戻ってきてからも、デザインの仕事をする事が多かったんですか?

【吉竹さん】そうですね、しばらくは実家の手伝いをしながら地域のデザインの仕事を受けていました。

 

【取材班】やっぱりデザインっていう手に職を持ってた事が強かったんですかね、なかなか誰にでもできる事でもないですもんね。

【吉竹さん】確かにそれはそうかも。でも実は、これから「デザインの仕事」は縮小していこうと思ってるんですよね。

 

【取材班】そうなんですね?あ、例の景色を切り取る「にいろ」としての事業に集中されるんですか?

【吉竹さん】そうそう、「にいろ」では景色を切り取る(デザインする)吉竹惠里・デザイナーとは違う吉竹惠里として勝負をしていきたいって思ってます。

 

【吉竹さん】最初は丹波にある美しいもの・だけど捨てられていくものに光を当てたかったんです。山野草とか、衰退していく産業はどうしてもあって、その職人さんとか。

 

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にいろで切り取る、ありふれた、丹波らしい、美しい景色。

 

【取材班】確かに。特に田舎にいると、そうやって無くなっていったり衰退していくものに触れる機会も多いですよね。

【吉竹さん】そうなんですよね、自分の生まれ育った町にこんな魅力もあるんだよと「にいろ」という表現手段で発信していきたい、って思っています。吉竹惠里個人ではなく、クリエイター集団としての「にいろ」ですね。

 

【取材班】色々な人とコラボしながらやってますもんね。会社や学校単位じゃなく、ゆるやかな繋がりでそうやって一つのチームを作り上げる事ができるのも、もしかしたら丹波の魅力かもしれませんね。

 

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にいろというプロジェクトには、たくさんの協力者がいます。

 

人付き合いのあたたかさ。丹波の魅力。

 

【取材班】これはみなさんに聞いているのですが、吉竹さんは、丹波暮らしはどうでしょう?

【吉竹さん】超楽しいですね!

 

【取材班】即答でしたね笑 ちなみにどんな所が魅力ですか??

【吉竹さん】そうですね、やっぱり「人」かなあ・・

 

【吉竹さん】丹波に帰るまではどうしても仕事上、デザイン業界の中の人と会う事がほとんどだったんですが、帰ってきてから色んな人と繋がったりする事が増えたんですよね。

 

【取材班】そういうのって、やっぱり丹波にいてるだけで繋がっていくものなんですか??

【吉竹さん】あ、それはきっかけがあったんです。数年前に丹波にアーティストさんを呼んでLIVEを開催したんですが、自分だけでは集客がうまくいかなくて。その当時に出会った人たちが見返りもなしに本当に親身に手伝ってくれてたんですよね。ああ、この人たちは裏切ってはいけないなって思ったんです。その時に、色んな人と繋がりができたのと、やっと人間味のある付き合いができたな、という気がしましたね。

 

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【取材班】そこは本当にみなさんおっしゃいますね。お仕事もプライベートも充実されて、これからまだまだ丹波暮らし、楽しくなりそうですね!

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自分らしく仕事をするという事は、自分と深く向き合い、本当に自分がやりたいと思う事に耳を傾け、実行していく事が大事なんだなと吉竹さんのお話を聞いていて感じました。移住したり、地元へ帰る時に考えていたイメージと現実は違うかもしれません。けれどその違いが、もしかしたら自分の人生でとても大切な気づきになったり、元いた場所では得難い大事なものになる事もあるのかもしれないなと感じさせられるインタビューでした。

【TURN WORDS】

「0から1にできる場だからきた。」