移住者インタビュー

Vol.32 / 2017.03.30

カフェ経営を志す、グローバル系女子

持留恵さん

生まれ育った地域を離れて、新しい世界に出会ったり夢を見つけたりする方もおられるかもしれません。今回は、生まれ育った丹波を一度離れて海外へ行ったことで、夢にぐっと近づいた持留さんの経験を聞いてきました!

 

【取材班】こんにちは!お邪魔しますー!

 

【持留さん】こんにちは。今日はよろしくお願いします!

 

【取材班】ma-noさんはいつ来てもおしゃれですね〜。先日はオーナーの北さんも取材させてもらったんです!今日は、持留さんの海外へ出られていた経験など、お聞かせ頂けると嬉しいです!

 

【持留さん】はいー!よろしくお願いします。

 

 

 

 

ずっと持ち続けていた、夢のこと

 

【取材班】確か、もともと丹波で生まれ育ったんですよね。最初に丹波を離れて、戻ってきたのっていつだったんですか?

 

【持留さん】あ、そうですね。大学の4年間は神戸で、栄養士になるために栄養学を学んでいたんですね。

 

【持留さん】それで、卒業してから丹波に帰ってきて仕事を探したんですが、最初は老人ホームに雇ってもらって働いて、管理栄養士の資格を取った後に地元の病院で、29歳の時まで働いていたんです。

 

【取材班】なるほどー。今ma-noさんで働いてるから、てっきりカフェとかサービスの勉強してたのかと思っていたのですが、栄養士さんなんですね。

 

【持留さん】そうそう、ただカフェをやりたい、ってのはずっと思ってたんですよ。

 

【取材班】あ、その辺りは昔から思っていたことだったんですね!それで、カフェの勉強をしに海外に行かれたんでしたっけ??

 

【持留さん】あ、それはちょっと違うんです(笑)オーストラリアにはワーキングホリデーで行ったんですが、英語を話せるようになりたかったからというのが大きいんですよ、勉強するなら、身を投じてみた方が早いかな、くらいの感じで(笑)

 

【取材班】思い切りいいですね(笑)

 

 

【持留さん】ですね(笑)で、結局カフェの勉強になったところもあるんです。実は私コーヒー苦手だったんですが、むこうのコーヒー美味しいなって思って。ワーキングホリデー行くんだったら何か持って帰りたいし、という事でバリスタの仕事を学ばせてもらいました。

 

【持留さん】2年のワーキングホリデーの後、帰ってきてから地元の友達にコーヒーにこだわってるお店ない?って聞いたんですね。それでma-noにコーヒーを飲みに来て、お会計の時にここで働かせてくださいって話してみたんです。

 

【取材班】また思い切りがいい話でしたね(笑)

 

【持留さん】確かに(笑)

 

 

ma-noで学んだ、たくさんのこと。

 

 

【持留さん】ma-noで働くようになってから、本当にたくさんの事を学ばせてもらいました。最初はほんとに何もできなかったんですよね。でも、働きはじめて1ヶ月くらい経った頃、オーナーの北さんが「東京行くわ」って言ってお店任されて。

 

【取材班】すごいですねそれ(笑)

 

【持留さん】そう、で、やっぱりランチでお客さん待たせちゃったりして、都会でこれやったらクレーム来るよなって思うくらいだったんですが丹波の、ma-noのお客さんは本当に優しくて。お客さんに助けられながらですがこうやって早い段階で一人でやっていかなきゃいけなくなった事で自分で全部できるようになろう、と思えるようになりましたね。

 

【取材班】なるほどなるほど。確かに1ヶ月で任されたらあたふたしそうですが、頼る人がいないって事で主体的に学べる事ってありますもんね。

 

【持留さん】そうですね、私には結果的にそれがよかったなって。コーヒー以外にも、カメラ・デザイン・パンのこと、色んな事ができる人が出入りするから、4年間働いた中で本当にできる事がたくさん増えました。

 

 

これから、考えていること。

 

【持留さん】それで、今年10月にはma-noを卒業して、またちょっと海外を旅してから自分のお店を持ちたいなって思ってるんです。パンと、コーヒーのお店。

 

【取材班】あ、以前ここでも取材させてもらったんですが、塚本さんと一緒にパンのイベントもしてましたもんね!持留さんのパンも美味しいですもんね〜〜

 

【持留さん】ありがとうございます!新しいパンを作る事を考えるのは楽しくて、今も月に一回宝塚にパンを習いに行ったり、オーストラリアでクロワッサンを習ったり。

 

【取材班】え、またオーストラリア行ったんですか?(笑)

 

【持留さん】あ、そうです(笑)フランスのパティシエさんがオーストラリアに移住してて、ワーキングホリデーに行ってた時に私も食べた事があったんですよ。本当に美味しくて、やっぱりクロワッサンの本場のフランスの味を学びたいなって思って行ってきちゃいました(笑)

 

 

【取材班】なんか、そこで日本のパン屋さんに学ぼうって考えじゃないところが面白いですよね(笑)

 

【持留さん】あ、確かにそうですね(笑)日本より海外の方が「教えて」ってストレートに言いやすいところはあるかなと思って。

 

【持留さん】10月には卒業予定なんですが、これからma-noに新しいスタッフさんが入るので、私が今まで学んできた事をその方たちに伝えて、また海外に行ってから(笑)帰ってきて丹波から近い場所で、カフェを開きたいですね!

 

 

都市部のカフェや飲食店で働くと、お客さんもたくさん入ってきやすい分、コーヒーや食事の事に集中する事になる事が多いかと思います。ですが、田舎では人が少ない分、特にオープンから間がないとお客さんを待つ時間も多いのかもしれません。その時間を使って、お客さんがより楽しめるようにコンテンツを作ったり、一つだけでない技術を磨いていく事もできます。ma-noさんで持留さんが学んだ、カフェを経営する上で大事な幅広いスキルは、もしかしたら田舎のカフェならではの、学びなのかもしれません。