暮らしと仕事 Life&Culture
キャリー焼菓子店 藤本理恵さん
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/DSC_2445-1100x733.jpg)
様々な雑誌やメディアに取り上げられる人気店 「キャリー焼菓子店」はのどかな田園風景が広が
り、丹波市でもひときわ美しい山々に囲まれた場 所にあります。丹波市で生まれ育った藤本理恵さ んは、7年間神戸で暮らし、丹波市へ U ターン。 I ターンしてシェアハウス生活をしていた雄大さ んと出会い、結婚しました。U ターンから結婚、 そして焼菓子 & カフェの開業まで、理恵さんの想 いについて聞いてきました。
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/DSC_2523-1280x853.jpg)
小さなチャレンジからスタートした
神戸では調理の専門学校に 通い、接客や調理のお仕事を されていた理恵さん ( 愛称・ キャリーさん )。働いている間 も趣味で夜な夜な作っていた 焼菓子を、地域のマーケット に出店したことが、今のお店 を始める原点になりました。
〝最初は自分の好きな焼菓子 を売ってみたいなと思って。 マーケットに出すところから 始めてみたのですが、予想外に 昼過ぎまでに完売して。毎月出 店していたのですが、3回目 くらいからはリピーターさん もつくようになって、ちょっ と自信がつきましたね。〞
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/011-1280x853.jpg)
ご主人の雄大さんとも、このマーケットへの出店をきっかけに出会ったそうです。最初はお店を開業する約1年前、 小さなきっかけから始まりました。
最初からお店を始めよう!と思っていたわけじゃなかった
現在は各方面のメディアや 雑誌に引っ張りだこのキャリー 焼菓子店。地域のマーケットへ の出店をきっかけに、しっかり とした夢や目標を持って開業 されたのかと思いきや・・
〝よく聞かれるのですが、全然 違うんです(笑)最初からお店 を始めるつもりはなくて・・。 開業する前は主人も一緒に シェアハウスに住んでいたの ですが、結婚して大勢で一緒に 住むのも難しいし、隣にあった ボロボロの納屋を新居に改装し ようって話になったんですね。 その時に、知り合いの建築士さ んにお願いしたら、知らない間 に物販のスペースを一階ででき るような図を書いてきてくれて。 それで、主人もチャイを入れたり するのが得意だったので、じゃあ カフェもやるか、って。〞
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/1-1280x853.jpg)
キャリーさん、そしてご主人の雄大さ ん。とても自然体で気負いせず、それで いて熱中して今のお仕事に取り組んでい ます。なんとお店の内装の多くや、薪ス トーブの設置まで、ご主人の雄大さんた ちが DIY で作っていったそうです。「自 分はプロではない、モーレツな素人だ」 と語る雄大さんは、キャリーさんの得意 なところをしっかりと尊敬しつつ、自分 の得意なことで支えます。
〝主人とは 時間一緒 にいるんで 、最初は無理 かなと思ってたところもあるんですが意外と 問題なかったんで す。お互い好きなことを やってるからかな。雇われている時は朝起き て「仕事行くの嫌だな」って思う日も少なか らずあったんですが、お店を始めてからは一度もないんですよ。生活の一部という感じで。〞
オープンから現在まで、あっという間だったと話すキャリーさん。最初はお母さんに手 伝ってもらいながら何とかお店を運営してい ましたが、現在はご主人の雄大さんと、同じくターンの妹さんに手伝ってもらいながら 3人で 運営しています。朝元気に起きて、 昼はカフェを営業して、夕方に焼菓子を焼いて、夜は自分たちの時間を過ごして。その暮らしはとても豊かに見えます
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/59268f84686b30d33937c7864f96c3d8-1280x853.jpg)
〝ひとつ思っているのは、多分都会じゃ今 のスタイルは無理だったということで。 中学生や高校生の時は都会の方が何でも あると思ってたけど、意外になくて。野菜とか果物とかも顔見知りの人から 買ったり、自分たちで DIY して店づく りをしたりするのも、たくさん教えて くれる人が周りにいてるんです。〞
実はキャリーさん、中学生の頃は勉強が嫌で 、周りの友達にも流されてちょっ と荒れてたんだとか。高校から専門学 校への進学も、お母さんが日頃言って いた「食は大事だ」という言葉から選 んだくらいで、特にやりたいことがあ るというわけでもなかったそう。専門 学校で気づいた「作ることが好き」と いう想いは今のキャリーさんの暮らし と仕事につながります。
〝果物とか、年中あるじゃないです か。夏はブルーベリー・秋は栗。旬 のものを使って美味しいものを自分 で作りたいって思うんです。結構旬 の果物に追われているなっていうく らいの時もありますよ(笑)〞
Life&Culture。暮らしと仕事は本来、 垣根を分ける必要があるものではないのかもしれません。「私はこれが好き で得意。主人はこれが好きで得意。」 取材の最中にもたくさんのお客さんが 訪れ、お仕事中もずっと無理のない笑 顔で楽しそうに笑うお二人の横顔を見 ながら、そんなことを感じました
![](https://teiju.info/wp-content/uploads/2019/11/DSC_2427-1280x853.jpg)
キャリー焼菓子店
住所:兵庫県丹波市春日町中山373
TEL:080-1416-8857
Mail: kyarie.bake.house@gmail.com
定休日:火・水 営業時間:11:00~18:00