移住者インタビュー

Vol.2 / 2015.11.17

人と人の笑顔を「つなぐ」幸せ

北 信也さん

北 信也さん

幼少期を兵庫県三田市で過ごし、神戸や東京のカフェでパティシエ、バリスタとしての経験を積む。銀座での勤務経験を経て2012年に丹波市に移住、柏原町母坪に「cafe ma-no」をオープン。
「誰かの笑顔が見たい」という想いから、美味しいケーキ、それに合うコーヒーを極める一方、カフェならでは、丹波ならではのプレイフルなイベントを次々提案・開催している。

麻子(以下、麻):丹波に移住されて4年目ということですが、変わったことはありましたか?
2012年の7月に移住し、10月に「cafe ma-no」をオープンしました。移住の直接のきっかけは、いまma-noがいる建物との出会いです。それから根本的な部分、「誰かの笑っている顔が見たい」という想いは変わらず持ち続けているのですが、「広がりが大きくなった」ことを実感しています。1年目も、やりたい事をどんどんやってはいましたが、広がりも実績もまだまだ少なくて。2年目3年目と時を重ねる中で、関わってくださる人の数も増え、濃さも深くなりました。
麻:面白いお客さんが、たくさん来られるんですよね。
北:入りづらい場所に作っているからこそ、はじめはお客さまも限定的でした。その限定的なお客さまが新しいお客さまを呼んで下さる形でどんどん広がっていって。3年経った今では丹波の中で声をかけて下さることも増えましたし、丹波の外からも、養父や神戸の方から、東京の方から「ma-noの想いを発信したい」と言っていただける方が出てきてくださったので、発信していける拠点が増えたと感じています。

「cafe ma-no」3周年記念パーティ。丹波市内外から総勢100名を超える方々が参加されました。

麻:北さんから見て「丹波」って、どんな印象がありますか?
北:面白いですね。年々面白く感じるようになってきています。それは、私たちがやっていることの軸に「コーヒー」があるからというのが一つです。コーヒーなら、ありとあらゆる場所で淹れることができるんですよ。山頂でもできますし、公園のど真ん中でもいいですし、星空見ながらでもいいですし、場所を問わず楽しめるというのはコーヒーの魅力の一つだったんだというのを、丹波に来て強く感じました。丹波、私たち(ma-no)、コーヒー。この3つの相性がとても良くて楽しいです。

黒井城址の頂上でカフェを楽しむイベント「天空の朝ごはん」にて。山頂で広がる雲海に駆け出す参加者たち

麻:そうなんですね!おすすめのスポットとかもあるんですか?
北:個人的に好きなのは、天気の良い夜の田んぼのど真ん中。ど真ん中で、星を見上げるのが好きです。5分間見上げているだけで「丹波って本当にいいなぁ」と思います。友達を連れてくるときには、岩屋山の山頂に車で上がったりとか。
というのは、「何気ない毎日が、ちょっと視点を変えるだけで最高に楽しくなるんだよ」というのをご提案したいからなんです。ちょっと行くだけ、ちょっと場所を変えるだけで普通の朝や普通の星空が特別になっちゃうんですよね。「誰でも、気軽に、特別を作れる」っていうのは本当に丹波の良さだと感じています。
麻:「丹波に行こうかな?」と思っている人に、メッセージをどうぞ!
北:「行こうかな」と考えている時間も大切なんですが、それよりも大切なのが実際行ってみることだと思っています。来てみてもし「合わなかった」と思っても、それはそれで新しい道を切り開けるチャンスが開けただけのこと。興味があるのであれば動けばいい、来てみたらいいかなって思います。そして来てみた時にはうち(ma-no)のような場所に来て下さるといいなって思います。いろんな方が集まってくださるコミュニティの場所でもあるので、一日座っていると何かしら面白い方とつながることができます。

 

cafe ma-no
所在地:丹波市柏原町母坪402-1 2F
お問合せ先
Tel:0795-71-4110
営業日時:
月-土 11:00 – 21:00
日 10:00 – 19:00
定休日:木曜日

 

interview / writing:済木麻子