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イベントレポート たんば"移充"計画 2024.03.30

|開催レポート|たんば”移充”計画「間伐・薪割り体験」

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たんば”移充”計画では、丹波市へ移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしをするお手伝いをするため、交流会を実施しています。


2023年10月14日(土)、木の駅プロジェクトとの合同企画「間伐・薪割り体験」を実施しました。

今回、募集開始から僅か数日で満席となり、山へ関心の大きさを開始前から窺える企画となりました。
そのため再調整し、募集枠を広げ、当日の参加者は申込者15名、テラススタッフ4名、木の駅のスタッフ11名、合計30名の賑やかなイベントとなりました。

イベント詳細はイベントページにて!

山についてはあまり考えたことはないけれど今回を機に考えてみたい

申込者は、薪ストーブは購入済みで今から設置する人、もう設置済みの人、暖炉を設置したいと考えている人、とにかく山が好きな人、森林組合にボランティア活動している人、自治会内にある山が心配な人、この募集で木の駅プロジェクトの活動を初めて知り興味を持った人、など参加理由は様々でしたが、共通していたのは丹波の山について考えてみたいといったこと。

木の駅のスタッフの方も移住者の方が大半で、ほぼ全員薪ストーブユーザーとのこと!中にはテラスでご紹介させていただいた方もいらっしゃり、こういった交流会で先輩移住者として参加してもらえるはとても嬉しいです。

 

全員の自己紹介後、木の駅プロジェクト実行委員長のイチローさんから木の駅プロジェクトの成り立ちや活動内容について詳しく話を聞きました。

山の災害を切っ掛けに、10年前から市民主導で全国的に始まったのが木の駅プロジェクト。
丹波市内の山の間伐材を木の駅プロジェクトが買い取り、自然エネルギーとして地域内で循環させる取り組みで、このプロジェクトを通して、徐々に山に入る人が増え、山が整備されていくことが活動の目的であり、目標とのこと。
初めの頃はこの活動に理解をしてもらえず、また今みたいに薪ストーブユーザーも少なかったため、せっかく山主さんが間伐して木を提供してくれても売り先がなく、木が積み重なり、活動が行きずまったこともあったそうです。

参加者のみなさんからも、次々と質問が飛びます。
何故、間伐が必要なのか?
そのまま放置することで山が本来の姿に戻るのではないか?
実は、一度人の手が入った山は元の姿には戻らないのです。間伐をし、山に光を入れることで今まで生えてこなかった植物の芽が生え、植生が豊かになるのだそう。
人の手で変えてしまった山は、同じく人の手で何倍もの時間もかけて戻していかなといけないのです。

ノコギリで間伐体験へ

山の話はつきませんが、いったん間伐体験へとうつってもらいます。

今回みなさんと協力して切り倒す木は桧。※予め木の駅のみなさんに選んでもらっており、安全に考考慮して縄もかけてもらっています。
先に、イチローさんがペットボトルを使って、「受け口」と「追い口」の説明をしてくれます。

いざ、ノコギリを片手に順番に桧に挑みます。
木を切り倒す側に「受け口」を作り、その反対側に「追い口」を入れます。
山の斜面に立ちながら、ノコギリを木に差し込んでいきます。

これがまた、大変。山の斜面は踏ん張りも利きにくく、また木に斜めにノコギリを入れるのも結構難しい様子。
ノコギリをいくら前後に動かしても、いっこうに切れている感じがしません。
細い木だったので、全員にノコギリを持ってもらうことは無理かな?と思っていましたが、無事、全員に作業してもらえました。

そして最後の人がノコギリを動かしていくと、木がメキっという音と共に揺れました。
速やかに安全な場所へ退避し、ここからは木に掛けられている縄を引っ張り、木を倒します。
木が倒れる瞬間に縄を持っていると体が引っ張られてしまい危ないので、その瞬間には手を離せるよう、みんな倒れる木をしっかりと見ながら、力を合わせて引っ張ります。

メキメキ!ドシーンと大きな音を立てて倒れる桧。
みんなから大きな歓声があがります。

倒した木は枝を切りおとし、薪になる長さで玉切りにして、薪割りをする広場へと運ばれます。

ピザを食べながら交流タイム

お昼は地元の無農薬野菜を自分でトッピングしたピザを、薪を使って焼き、みんなで美味しくいただきます。

引き続き、山の話をする人や、皮むきを楽しむ人も。
夏に切った木は水を吸い上げているので剥きやすいそう。

薪割り体験

しっかりとお腹も満たして、小休憩をはさんだ後は、薪割りに。

 

和斧は頭だけ鉄で軽め、洋斧は全部鉄でできており重さで薪を割ることが出来る。
振り上げ方のコツ・振り下ろした時の膝の使い方・両足の位置・振り下ろす時の力を入れるタイミングなどを教えてもらい、いざ実践!

簡単そうに見えて、難しく、薪に斧が上手く当たってくれなかったり、当たってもうんともすんともしなかったり。
怖々斧を振り下ろすと腰が引けて返って危険になるので、思い切って振り下ろさないといけないとわかっていても、腰は引けてしまったり。
それでも、一回くらいは薪を割りたい!と繰り返すと、スコーン!と割れた時の快感は病みつきになりそうで、
簡単に薪が出来る電動の薪割りの実演もありましたが、斧を振り下ろしてする薪割りがとても人気でした。

今後も木の駅プロジェクトの薪活に参加したいと申込もあり、木の駅プロジェクト実行委員会のイチローさんからも、移住者の人に丹波の山のことを知ってもらうとても良い機会をありがとうございました。と言っていただき、良いイベントとなりました。

 

たんば”移充”計画とは

丹波市への移住希望者や移住された方が、地域に根付いて豊かな暮らしのお手伝いをするために、交流会を実施したり、移住者向けのおすすめ情報などを発信するプログラム。

詳細や過去の開催レポートは「たんば”移充”計画」からご確認ください。

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開催されたイベントの様子を、参加した相談員の視点でレポート!
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