たんば”移充”計画では、丹波市へ移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしをするお手伝いをするため、交流会を実施しています。

交流会「古民家リノベ体験会」を開催しました！

たんば“移充”テラスではおなじみの一級建築士出町さんを講師に、色々な壁を見比べて、それぞれの処理の仕方を教えてもらい、実際に作業をしてみる交流会を開催。DIYブームの昨今ネット上にはあらゆるHow toが紹介されていますが、現場でプロに教えてもらいながら実際に手を動かした経験を、自分が購入した住まいるバンク物件に活かすべく、たくさんの新米ホームオーナーたちが集まりました。

イベント詳細はこちらから >> 「古民家リノベ体験会」

それぞれ想いを持ち寄った１８名

当日は、中学生から60代まで、スタッフ含め総勢18名が丹波市春日町にある古民家オフィス「旧西山邸」に集合。移住して藁ぶき屋根の古民家を購入したという方、最近になって二拠点生活をするための物件を探し始めたという方、地域に長らく移住ではないけど古民家のDIYに興味があるという方などなど、それぞれの立場から参加に対する想いを伺いました。

物件の契約をしたが、改修が必要な部分が多くて、何から手を付けるべきか分からない。仕上がりイメージの参考と、講師に相談したくて参加した。

設計士として働いているが、木造住宅に関わったことがない。住まいるバンクで購入した物件であれこれ試したいので、まずは夫婦でやってみるために来た。

自分が持っている古民家の壁も補修が必要だが、方法が分からない。材料や道具の選び方から実際の作業まで説明してもらって、自分でもやってみられるのが嬉しい。

 加えて、得意なことや起業の計画、趣味や仕事などなど、参加者それぞれがどんな人かイメージできる情報も共有してもらいました。参加者同士がお互いに声をかけ合い、質問したりされたりしながら交流が進むためのひと工夫。さらに１８人という大所帯だと一人一人の緊張が解けるのも早く、あっという間に一体感が生まれた感じがしました。コロナ禍で人数を制限していた頃には味わえなかった、大勢で協力する楽しさを再認識した瞬間でした。

３種類の壁、それぞれの仕上げ方を体験

前回からの続きで、土壁、化粧壁、石膏ボードの３種類の壁をしっくいで仕上げる方法を学び、体験しました。住まいるバンクに掲載されている物件の多くは、築年数が70年前後。木造土壁２階建ての農家住宅は、部屋によって使い方が違うのが一般的で、壁の状態もまちまちです。例えば、お客様をお迎えする座敷部分はキラキラのラメ入り繊維の化粧壁仕上げの一方、居住部分はきめの細かい土で仕上げてあり、また荷物置き場になっている屋根裏部分はわらが見える粗い土壁がむき出しになっている、という感じの家をよく目にします。

それに対し「土壁を何もせずにそのまま使うとホコリがすごいけど、古民家らしさは残したい」という願望を実現する方法を、みんなでやってみるのが今回。しっくいといっても、最近はカラフルな物やすでに練ってあるものなど、様々な商品があります。下地のアク止めシーラー作業や、おうとつ部分をパテで補修する作業から体験し、ペンキのようにローラーで塗れるタイプのものを使って、古民家の壁作業をより身近に感じてもらうことが出来ました。

ピザもDIY、火起こしはキャンプが得意な参加者にお任せ！

壁の作業の合間に、キャンプが得意な人にはランチ用のピザ窯の火起こしを、農地付き物件を購入した人には草刈り機で庭の草刈りを、と色々な作業を分担して進めてもらいました。同時進行でピザの具材を切って盛り付けるテーブルでは、実は学校の給食を作っていたという人まで！

イベントの趣旨である壁の作業はもちろんのこと、チャンスがあれば、それぞれ得意なことや興味があることに関わってもらえるのも、古民家での作業ならでは。食事の準備一つとっても、材料として調達した野菜の生産者について紹介したり、ピザ窯から薪の調達や薪ストーブに話が広がったり、野菜の切れ端を捨てるゴミ袋に名前を書くことについて話してみたりと、話題はどんどん広がっていきます。そこに、それぞれの意見を共有してくれたり、お隣のひとと話したりと、同時多発的で多様で緩やかな場が出来上がっていました。さすが１８人もいると、いろいろなことが当時多発して、わいわいがやがや楽しさもひとしお。

ちなみにその様子は、ちょうど取材に来られていた神戸新聞さんによって激写されており、後日の紙面で参加者のコメントと共に掲載されました。壁作業のイベントだけど、中庭で楽しそうにピザを作っている参加者の表情から現場の和やかな雰囲気が伝わり、とても印象的でした。

丹波市への移住希望者や移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしするお手伝いをするために、たんば“移充”計画の会員同士で交流会を実施したり、移住者向けのおすすめ情報などを発信するプログラム。

詳細や過去の開催レポートは「たんば“移充”計画」からご確認ください。