お雛様がかわいくない!?
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
ここ数年、春先には丹波市内のあちこちでお雛様を目にするようになりました。
女の子がいる家庭の客間に飾られるのではなく、一般公開のイベントに仕立てられていたり、銀行や商店などの待合いスペースに飾られたり、窓際で通行人に見えるように。
幼いころの記憶にあるお雛様は、ご近所さんの立派な和室の薄暗い中に、表情の無い白い顔が並んでしんと座っています。今思えば、直射日光から人形を守りつつ、子どもが走り回ってはいけない一番いい部屋で、静かに飾って楽しむ、そんな古い時代ならではの価値観を象徴しているようにも思います。そんなことを感じ取っていたからか、日本の祖父母からもらった私自身のお雛様も、いまいち可愛いという感情は持てていませんでした。
そして最近、子どもの数も減り日の目を見ることが少なくなったお雛様たちが、まちづくり等の目的も相まって、飾られるだけでなく表に出てくるように。それどころか私の住んでいる地域では、すんとした表情のままビーチで遊んだり、パラグライダーで空を飛んだり、サングラスかけてフェスを楽しんだりしてる。
この取り組みについて初めて話を聞いたときは、幼少期のイメージもあって興味が持てずにいましたが、まちにお雛様が飾られ始めて数年がすぎ、今では自分の娘と一緒に何度も見に行くうちに、少しずつ親近感がわいてくるように。作られた年代や作者によって個体によっても表情が違うこと、そもそも結婚式の様子を模したものであること、地域に伝わる「稲畑人形」バージョンなど多様なものがあるなど、理解が深まり楽しみ方が増えたのだと思います。
あと少しの間、丹波市内あちこちで色々なお雛様が見られます。エリアによって雰囲気もそれぞれで、飾った人たちの価値観が交差しているようなのが、面白い。これもまた地域の一面を表しているなと思います。
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(43)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
温かくなってきて、花粉は飛んでるけど、お散歩日和のここ数日。週末や祝日には、お雛様やお花に関するイベントも開催されており、移住先を知る絶好の機会がたくさん。ぜひ足を運んでみてくださいね。
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