棚卸し
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
地方に移住して、起業したりまちづくりに関わったりしていると、自分のことを人前で話す機会が多くなると思いませんか。人によって頻度はまちまちだと思いますが、TURN WAVEでも移住された方のライフストーリーをインタビュー形式でご紹介していたり、我らが丹波新聞をはじめとするローカルメディアに取り上げられたりするのを目にします。
かくいう私も、移住してからいろいろなところで講演することが増えました。
たんば”移充”テラスの相談員として情報発信するのとは別に、プライベートでも多様な依頼を受けます。特に多いのは、国際協力から地方創生の現場への転職という、ちょっと珍しいキャリアについて紹介すること。さらに最近はそこから派生して、多文化共生や人権などのテーマで経験談をお話しすることも出てきました。
聞き手も、小学生から高齢者、まちづくりや政治団体の視察、高校や大学でのゲスト講師などさまざま。依頼者からの要望は当然毎回まちまちなので、私に声をかけていただいた意図を聞き出し、求められる内容が伝わりやすいよう自分の話を組み立てて準備します。そして事後は決まって、あれもこれも伝えるべきだった…あの質問にはこう答えればよかった…と反省。そしてまたちょっとずつ次の回に活かせたり、活かせなかったり。へこみながらも、そんな作業を繰り返していると「自分の考えの言語化」という思わぬメリットが付いてきました。それまでなんとなく感じていたことの原因や、過去の自分自身の行動の理由などがはっきりしてきて、自己認識が深まる。時に、こういう事だったのか!と、伏線を回収したような気付きがあることも。
例えば、移住者が良く聞かれる「なぜ移住したか?」という一見シンプルな質問。転職ときっかけを答える時もあれば、当時の暮らしや働き方を変えたかったと理由を答える時もある。丹波暮らしを実践する日々の中でふと振り返り、自分で事業をやってみたかったからとか、もっと余白がある環境で自由に過ごしたかったからとか、自分でも気づいていなかった理由に気づくことさえあります。
移住するということは人生の大きな転換点。その時は気づいていなくても心身ともに大きな影響を与えていると思います。移住直後の人も、10年選手も、もっと長い大先輩も、誰しも考えていることは時間の経過とともに変わるはず。移住してもうすぐ10年が見えてきた私は、改めて移住後の暮らしで起こった色々なことの棚卸しの時間を作ってみようかな、という気分。講演活動なんてしなくても、例年より少し長いお休みの方も多いであろう今年の年末年始、ちょっと誰かに話してみると思わぬ発見があるかも。
#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(43)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
誰かに…とはいえ、同じ移住経験者だから共感できることも多いですよね。年内最終日は「年忘れ交流会 with たんば”移充”テラス」と題して、相談員が大集合します。ピンと来た方、誰かに話してみる口実にどうぞ。