丹波市に声を届ける!⑦多文化共生
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
これまで色々なパブコメや行政制度の説明会など、まちのことについて意見を言ったり考えたりする機会をご紹介してきた、丹波市に声を届ける!シリーズ。7回目になる今回のテーマは「多文化共生」です。
市長と市議会議員(と県知事)の選挙にざわつく最近の丹波市。
その一方で、多様な文化や言語背景を持つ市民の暮らしに焦点を当てたパブリックコメントがスタートしました。
正式名称は「丹波市多文化共生推進基本方針」。
国の方針転換も相まって、丹波市でも外国籍の住民が増えています。その数1200人強(2024年10月末時点)、この10年で2倍になりました。この変化を受け、丹波市でも適切な対応を進めるべく、初めて作られることになった計画です。
丹波市多文化共生推進基本方針(たんばしたぶんかきょうせいすいしんきほんほうしん)案(あん)へのパブリックコメント
私は、計画立案時に行ったアンケート調査の翻訳から関わり、懇話会には公募委員として参加しています。その中で、日本語が母国語でない委員がいたり調査対象に子どもも含まれたりと、随所にインクルージョンの考えがしっかりと生きていることに気づきました。例えば基本理念の表現についての話し合いで、外国人市民と日本人市民が分け隔てなく活躍できるまちを目指すべきではないか?という提案がありました。それに対し「調査結果などから見える現状はまだ誰もが安心して暮らせる状態とは言えない。その確立を優先すべき」や「地域の一員となることが重要。国籍で分け隔てなく、と強調するより、支え合うという点を大切にしたい」などきめ細かな議論が!
この手の計画は、耳障りの良い言葉が並ぶ「形だけ」になりがちと聞きますが、今回は市職員さんたち含め関わる人の真摯な姿勢や理解度の高さが表れているようで、素晴らしいことだと思っています。
そしてこのインクルージョン(包括、包含、包摂などと訳されます)の考え方は、移住支援の現場でも重要だと感じています。差異の大小こそあれど、国内でも日本人同士でも文化の違いはあって、同じ市内でも自治会が違えば常識も非常識になる。地域の外から移り住んでくる人がローカルなコミュニティにどう参入し受け入れられ、根付いて活躍していくか?は、移住相談員はもとより、移住者本人が日々考えること。このテーマに触れることで、移住者の受け入れについても理解が深まるきっかけになる気がしています。
そんな視点も頭の片隅においてみて、読んでみてください。そして何かピンと来たら小さなことでもコメントを。もしくは移住相談窓口の中川までお話ししに来てみてくださいね。
#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(43)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
この計画に関連する情報発信はすべて、漢字によみがながふってあります。日本語がすらすら読める人にとっても、そうでない人にとっても、ぱっと見ると読みにくいようにも感じる…。計画そのものは、他の計画などと同じ行政文章のルールに則って作られたものに加え、やさしい日本語のものがある。すべてをこのやさしい日本語にすれば読みやすくはなるだろうけど、そこまでの労力をかける意味がない気もする…。今の状態が適度な折衷案なのかと思いつつ、心にもやもや違和感が残るのは私だけ!?