たんば”移充”計画では、丹波市へ移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしをするお手伝いをするため、交流会を実施しています。

2022年2月26日、たんば“移充”計画とたん☆カフェコラボ企画「丹波に出会い、人と出会った！ Iターン夫婦の人生の歩き方」を開催しました。

イベント詳細はこちらから >> 「丹波に出会い、人と出会った！ Iターン夫婦の人生の歩き方」

「たんばの女性☆応援カフェ」略して「たん☆カフェ」とは、丹波市男女共同参画センターが企画する丹波で活躍する先輩女性から直接お話を聴くことができるイベントです。

当日集まった参加者は、現地10名、オンライン参加5名、スタッフ5名の合計20名。コロナウイルス感染拡大防止対策のため、少人数での開催となりました。

昨年愛知県から移住したばかりの小学生の娘さんと40代ご夫婦、80代の自然栽培をされているIターンご夫婦、結婚を機に丹波市に移住した小さな赤ちゃんと30代お母さん、農家の6次産業化を支援されたりオフグリッド生活をされてる40代女性、移住前の20代女性、好きなアロマで起業も考える30代女性、オンライン参加では移住が決まっており出勤最終日という40代女性、コラボらしく地元の30代女性など、さまざまな方がご参加くださいました。

たん☆カフェ初のゲストに男性ということもあり、男性の参加者も3名おられました。

ゲストは移住し、新規就農したご主人とアロマを愛する奥様。

3年前、全国初の全日制で有機農業が学べる「丹波市立農の学校」への入学をきっかけに丹波市へ移住後、二人で育てたハーブを使い「丹波香房minoca」としてマーケットに出店している古谷幸子さんと、品質を重視した野菜を作り「みの香ファーム」を運営する古谷浩二郎さんご夫婦が今回のゲストでした。

東京でIT系の会社で一緒に働いていたお二人が丹波市へ移住するまでの経緯や、小さな心の変化からお話くださり、「自分たち家族の話を聞いているのかと思った」という参加者もおられました。

移住のきっかけ

思い描く理想の田舎暮らしに向けてどういった話し合いをして、移住へのあゆみを進めていったのでしょうか。

元々大阪の会社で同僚だったお二人。
その頃から幸子さんは自然のスポットに休日出かけることはあったそうですが、東京に異動になった浩二郎さんの数年後幸子さんも東京へ異動になり、休日に自然に触れに行くことが必要不可欠になっていったそう。

そんな暮らしをする中、たまたま「農の学校」のチラシを手にし、なぜか捨てずに仕舞い込んでいた幸子さんは、ふとした時に思い出し浩二郎さんに入学と移住を提案したそうです。

安定と挑戦の葛藤

仕事には不満はなかったお二人でした。ましてやIT企業から全く経験のない農業を、全く知り合いのいない土地に行って一から学ぶというのはやはり不安もあったそうです。

しかし、経済的な心配をする浩二郎さんに対して言った幸子さんの言葉は、
「このままの状況でずっと仕事があるかわからない不安と、変化する希望のある不安、どっちがいいか。どうせどちらも不安なら、楽しそうな方を選ぼう」でした。

この言葉は今移住を検討されている方に非常に刺さるのではないかと思います。

その後も求められることに対して応えてきたことで起業が形になってきたという幸子さんは「受け身だけど、誘ってもらったことは断らない」というスタンスで少しずつ前に進んで来られたのだなあと納得。

寡黙な浩二郎さんですが、幸子さんが楽観的に暴走するときはストッパーななり、なかなか動けないときは幸子さんに背中を押してもらいやって来れたと、二人三脚だからこそ今の暮らしがあると伝えてくださいました。

そしてこれからもご自身の農業だけを大きくして生活基盤にするのではなく、幸子さんの「丹波香房minoca」と半々くらいの割合で等身大で少しずつ広げて行きたいとの展望もお話しくださいました。

お二人らしい今後の歩みも楽しみです。

化粧水づくりワークショップ

1時間のお話を聞いた後は、現地の方のみですが、幸子さんの化粧水作りワークショップ！
５種類の好みの香りがする精油を選び、好みの香りの蒸留水と合わせます。
みなさんそれぞれにお気に入りの香りを見つけ笑顔になっていました。
改めてアロマの力を感じました。

ちゃんと向き合って話を聞き、自分の考えを相手に伝えあって進んで来られたお二人の話を聞き、自分自身はどうだろうかと「ドキッとした」というスタッフもいました。

移住前の方も、移住後の方も改めて、イベント後にご自宅で理想の暮らしについて話し合えるきっかけになったのではないでしょうか。

丹波市への移住希望者や移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしするお手伝いをするために、たんば“移充”計画の会員同士で交流会を実施したり、移住者向けのおすすめ情報などを発信するプログラム。

詳細や過去の開催レポートは「たんば“移充”計画」からご確認ください。
今年度もTurn WaveHPにてイベント開催についてお知らせしていきます。お楽しみに！！