相談員ブログ

相談員ブログ 2022.09.01
菅沼加奈子

私が感じていた田舎暮らしの不便とは?

お久しぶりです。木曜日の相談員ブログ担当の菅沼です。
先々月、来年小学生になる息子のランドセルを買いに、家族で久々に都会に行ったときに感じた話を。

 

なんでもすぐに揃う便利な大阪から丹波市に移住して、最初こそ不便に思うことはあったけど、今では何も不便に感じることもなくなった、移住7年目。

移住前の相談者の方にも「不便はないですか?」とよく聞かれるのですが、移住後まもない私は何が不便だったのだろう?という答えが、今回都会へ遊びに行ったことで、気づくことがありました。

 

移住前はアパレルでも働いていたことがあるくらい、服が大好きだった私。それと同じくらい、メイクも好きでした。
移住後はウインドーショッピングする場所もないどころか、自分好みの服、自分の好きなブランドの新作がすぐに見に行けない・手に入らないことに多少苛立ちと不安を感じていたように思います。都会にいると、そこら中にあふれるお洒落な服や靴、そして色んな色のメイク道具。このお店に気に入るものがなければ、そのまた近くにある別のお店に歩いて探しに行くことが出来る。そうやって、たくさんあるお店の中から自分の好みのものをその日中には探しだして買うことが出来ました。なんと便利なこと。

では、何故、それを今は不便と思っていないのか???

ずばり、《価値観が変わったから》

私の場合は、丹波に住むようになって、まず服装が変わりました。パラグライダーをしたくて移住してきただけあって、基本は動きやすい服装をするようになりましたし、また息子がいるのも影響していますが、その日会う相手によって「もしかしたら山、もしくは川に入ることもあるかも??」という想定をしながらの服装だったり、車の中には登山靴が常に常備されてたりもします。

そうなってくると、自分の今まで服に求めていた「お洒落」のみの服は着る機会がなくなり、買う機会も減りました。それに合わせていたメイク道具も同様に。

そして好みの物を探し出す買い物の時間もとても楽しかったのですが、今ではその時間は季節の手仕事であったり、友人と登山したり、息子と虫捕りをしたりといった田舎ならではの時間に充てられています。
更には、季節の手仕事をしていく中で丁寧な暮らしを志すようになり、自分の着ている服も、少ない服をとことん着つくして最後は雑巾にするような暮らしがしたいなと考えるようになりました。

 

また、人や建物や車や色んな看板などに溢れている都会にいた時は、嫌でも目から入ってくる目まぐるしく変わる景色の多さに、知らず知らずのうちに頭に要らない情報を貯めてしまって疲れていたようです。この日も特に疲れるようなことをしたわけでもないのに、一日都会にいただけで、家族3人ともすっかりお疲れモードに。
行く前は、久々の都会だ!!あれもこれもしよう!あっちにも行こう♪と楽しみにしてましたが、息子念願のランドセルを手に入れたらすぐ、家路につきました。

丹波に帰ってくると、山々の景色がいつも以上に美しく感じ、「やっぱり丹波が好きだなー。」と再認識。

いつも周りの目ばかりを気にしていた私が、移住後に自分の軸で生きられるようになったのは、目まぐるしく変わる景色に疲れることもなく、頭に自分のことを考える余裕が自然と増えたからかもなとも思いました。結果、ゆとりも生まれ、「不便」という言葉もなくなっていったのかもしれません。

 

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たんば”移充”テラス「Turn Wave」
菅沼 加奈子

-*-Profile&message-*-
島根県益田市出身。
高校卒業後は進学を機に大阪へ。2016年2月にパラグライダーをするために丹波市へ移住。

ほぼほぼ都会は初めての息子。大きな横断歩道にびっくりし「ちゃんと最後まで渡れるかなぁ。」と不安そうにしたり、アスファルトから反射される太陽光が眩しすぎて目が開けられなかったり、歩道橋の下を通る沢山の車を数えてみたり、とても大変そうでした(笑)

 

 

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