ご近所づきあい
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
進学や仕事の関係で色々な場所に移住しながら生きてきた私ですが、それぞれのまちで出会ったご近所さんのうち、何人かとは今も交流が続いています。
大学時代のルームメイトはまだしも、名古屋万博で一緒に働いた海外からのボランティアスタッフやバンコクのマンションで一緒だったご夫婦などなど。出会いがユニークな場合もあれば、SNSがあるからこそ離れて暮らしていてもつながりが途切れない場合もあります。そんななかでも特出したいのは、この夏休みにご家族で丹波に来てくれたTさんファミリー。
移住の仕事をしているとよく、ご近所づきあいについて「都会のアパートではご近所さんの顔も知らない」とか「都会にはない人のつながりを求めて田舎へ」という話を聞きます。私自身もそう話すことは少なくない…自分のことを棚に上げて。
というのも、Tさんファミリーとは、東京で暮らしていた賃貸アパートのお隣さん同士だったから!
8年ほど前までは東京都練馬区に暮らしていた我が家の上の部屋だったご家族で、うちが裏庭スペースでバーベキューをするときに、お声がけしたのが出会いでした。庭があるとはいえ都内で休日にバーベキューなんて、ご近所さんに迷惑のはず。だったら一緒にやればいいのでは!?とひらめいて、インビテーションカードを作りました。そしてきてくれたのが壁を共有している2家族(もうひとつは空き部屋だった)。以降、すぐそこだけどお互いの部屋にお邪魔したり、一緒に川沿いや公園へサイクリングに出かけたりする仲に。
自治会に入っているわけでもなければ、アパートの理事会などがあったわけでもなく、まだ子どもが居なかった時代なのでママ友みたいなつながりでもなかったことを考えると、やはり「都会にしては珍しい」ケースだったのだと思います。私たちが丹波市に引っ越してからは、現在ニュージーランドに移住した片方とはSNSで、もう片方とは数少ない年賀状を送り合っていました。
そして今回、家族旅行で関西に来るついでに会いに来てくれたのです。東京にいたころにはまだ小さかった姉妹は中学生と高校生のお姉さんになり、ご夫妻は変わらない面影のままで懐かしい。そして初めてその輪に加わった娘も一緒になって、みんなで夕食を作りました。子どもたちもすっかり仲良くなって、今度は我が家が東京に遊びに行く約束をして、しばしの再会は終了です。
今回の経験で「東京のような都会にはないご近所づきあい」というのは、あくまで一般論であり、あまりにも乱暴な表現のように感じました。田舎ならではのご近所づきあいとは、都会でも同じようにあり得るご近所づきあいとは、丹波とか東京とかそれぞれの場所だからこそ存在するご近所づきあいとは何か。視点を変えてみると、自分の周りの人との関係性も、もう少し解像度を上げて見ることができるのかもしれない、と思いました。
#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(42)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
このことを相談窓口や知り合いに話すと、やはりみんなびっくり。引っ越したばかりの新しい家でも、またご近所さんたちとの素敵なつながりができるといいなと、期待が膨らみます。