相談員ブログ

相談員ブログ 2023.11.06
中川ミミ

「子どもは地域の宝やからな」

こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。

先日、この地域に住んでいて良かったと、改めて実感した出来事がありました。

小学校1年生の娘は徒歩通学で、登校班を送り出してから10分ほどたったころ、玄関のベルが鳴りました。来客には珍しい時間帯だと思いながら「みみちゃーん」と呼ぶおじさんの声に応えて出てみると、我が家から200メートルほど離れたところに住んでいる顔見知りの男性が。

曰く、登校中に彼の家の近くで娘が転倒し、交番(転倒場所から数十メートルのところにある)まで送り届けた。駐在さんの奥様が応急手当をしてくれている。さらに別のご近所さんが他の子どもたちを先に行かせ、一人だけ遅れることを学校に電話連絡してくれている。その間に自分はお母さんを呼びに来た、とのこと。

わざわざ来てくださったことに感謝を述べ交番に向かうと、駐在さんに見守られながら、小学校の保険の先生が「みまもりカー」でお迎えに来てくれていたところでした。本人がけろっと元気な様子と、また、小さなお子様がおられる駐在さんが対応してくれたという事実から、ここで私が患部を確認する必要はないと判断。代わりに母の私が今果たすべき役割は、本人の不安をぬぐい応援することだと考え、ハグして気持ちを確認したり頑張って学校に行けるよう言葉をかけました。まもなく我が子は学校の車に乗り込み解散となりました。

到着するやいなやあっさり送り出す様子を見た駐在さんはニコニコ。登下校時に出会う人に挨拶するのは丹波の子どもたちの常識ですが、親の仕事柄もあって地域の人達との接点が多いうちの子にとっては、ものの600mほどの登校ルートの間にも顔見知りが沢山住んでいるという状態です。ニコニコの正体はきっと、交番という場でありながら駐在さんが動くことなく、地域の人たちが見事な連係プレーでささっと事故処理してしまうことと、それに全面的に助けられ委ねている母親の姿に、温かい関係性を見た嬉しさと安心感だったのではないかと思っています。

わざわざ我が家まで軽トラを飛ばして知らせに来てくれたおじさんは、まだ感謝を伝えきれていない私に手を振りながら「子どもは地域の宝やからな」と言い、さっそうと帰って行きました。この表現の正しい使い方を見せてもらったようでカッコよかったし、その後の展開で私の心は暖かな感謝でいっぱいに。新しい地域に引っ越して4か月、改めてここに暮らしてよかったと思える出来事でした。

#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(42)

【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。

【ミミより情報】
こんな日常を垣間見ることができるかもしれないのが、毎月第4日曜開催の「サジイチ」。このエピソードに登場する人々も暮らしている地域全体を会場に行われるマルシェです。移住相談窓口の開設もあるので、お出かけがてらお立ち寄りください。

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