相談員ブログ

相談員ブログ 2024.02.19
中川ミミ

ベトナム食材スーパー

こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。

移住相談窓口からすぐのところに、普段は閉まってる小さな建物にのぼりを発見。しかもよくみると「Asia Super」の文字!数日後、我らが丹波新聞に紹介記事を見つけ、情報収集が完了です。

というのもわたくし、エチオピア人の母による家庭料理で育ち、自分でも国内外あちこちで色々な文化背景の人たちと生活してきて、アメリカ人の夫と暮らしていることから、普段のご飯は文字通り「多国籍料理」。そしてその材料は、業務用ディスカウントスーパーやネットショッピングではままならないので、半年に1回の東京出張のついでにまとめて調達してくるのです。だから今回のニュース、私にとってはとても嬉しく、さっそく行ってみました。

小さな店舗には、床から天井まで所狭しと、でも整理整頓された色々な商品。ベトナムから来た若い2人が自分たちの故郷の食料品を扱っていて、行ったことがない私の守備範囲からは少しずれるけれど、少しの知識をベースに見て回ります。入店するやいなや、入口付近に積まれていたフレッシュココナッツを迷わずかごに入れる私を見て、店員さんが話しかけてくれました。ハーブの使い方とか、お勧めの調味料とか、食材の名前とか、あれこれ聞く私。心の中でその日の献立が「コムスーン風豚肉炒めに、プリックナンプラーで和えた刻みベトナムバジル添え」に決定しました。※写真も撮ってないしここでは説明しませんが、詳しく知りたい方はいつでもメッセージください笑

そしてお買い物に関する話の合間で、彼女が来日9年目であることや仕事で日本語を使わないからまだ勉強中であることを伺いました。また店員さんからも「どちらの国の人ですか?」から始まり、どんあ料理をするか、どこに住んでどんな暮らしをしているかなど、おしゃべりが止まらず。開店直後の人がいないタイミングでよかったと思うほど、楽しい時間を過ごしました。

丹波市でも外国籍の住民が1000人を超え、今後も増える見込みとのこと。丹波でも、日本の文化を知らない外国の人が地域に移り住むことに対する不安が頻繁にかつ周知の事実のように語られるが、私はいつも、その発言が出る時点でとても大切な根本の部分で大幅にはき違えているように感じる。たんば”移充”テラスでは家族単位でご相談を受け地域に紹介するから、顔が見えるし人となりが分かるから十人十色であることが明白。相談のときに「移住者」とひとくくりにすることはないけれど、ネット等では都会から来た人は地域のルールを守らないとか、地域住民と揉めたという話は山ほど出てくる。

小さなお店だしほんの少しの時間を過ごしただけだけど、自分の暮らすまちにこの店が出来たこと自体からして、外国人も移住者も、色々な人が暮らす地域を考えるときのヒントをくれているよう。食好奇心旺盛な人やグルメな人はもとより、多文化共生とか移住者の受け入れについて考えてみたい人も、まずはこの店で読めない文字の食べ物を買って食べてみたらいい。ふと、そんなことを思ったお買い物でした。

#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(43)

【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。

【ミミより情報】
その日の夜、夫が「今夜は東南アジアへ旅行だね」とひとこと。初めて買ってみたベトナムバジルで検索すると天下のクックパッドにレシピ2件!いつものことながら、店員さんとの会話や自分の舌の記憶だけを頼りに「だいたいこんな感じ」に仕上げるので、特定の国の料理と言ったらたぶん怒られる。でもおいしくいただきました。

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