隔たりは6次未満
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
先日のこと。丹波に移住して伝統芸能に携わる方から、ミミちゃん手伝ってと電話がありました。久しぶりだったのと、そんな風にお願いされること自体が珍しかったので、よほどお困りなのかも…と、とりあえずその場でスケジュールだけ確認して引き受けました。
そして当日、指定された会場で私に課されたミッションは「日本文化を体験する外国人観光客」として能楽の鼓や笛、舞などを教わるというもの!
その様子を現在準備中の事業のプロモーションビデオとして撮影するだけ、そもそも話し声は入らないので日本語が分かるかどうかは重要ではない、普通に体験しててくれればいいとのこと。うん、それはつまり、完全なる見た目採用笑
若かりし日の私なら確実にキレてたかもなと思いつつも、実は駆け出し社会人のころ外国人モデルとしてバイト経験ありの私。人種にまつわるモヤモヤも度を越してなければビジネスと割り切ったり、この手の撮影やメディア取材を受けたりすることも、ばっちり得意分野。しかも先生の1人は人間国宝だなんて、変なプライドでふいにするにはもったいなすぎる貴重な機会!と面白がって参加しました。
結果、その道のプロがそこにいるだけで醸し出されるピリリとした空気が新鮮で、しどろもどろだったり予想外に褒めてもらったりしながらの体験を、気心知れた丹波の撮影スタッフ含めみんなで笑い合ううちに、あっという間に時間が過ぎました。演じる余裕なんてさらさらなく必死に真似るうちに、日本で育った私だからこそ湧き上がった「なぜ?」を遠慮なくぶつけさせてもらって、また一つこの国の文化に深く触れられたことに感動しきり。手伝うつもりで行ったからせめてもと通訳を買って出たけれど、それすら私にとっては経験値だしおまけに褒めてもらえるしで、結局めいっぱい抱えて帰ることに。
それにしても「となりの」ではない、本物の人間国宝さんと出会うなんて、人生で何度あるでしょう。
都会でも、活動範囲が広がったり交友関係が広がったりすると思いがけないご縁が繋がったりしますが、丹波市のような田舎のまちに移住したら、人口総数に対する繋がりの密度が違うのか「6次の隔たり」も2、3次くらいなんじゃないかと思う事も少なくない。それが本当かどうかの追及よりも、これからもこのまちでのつながりや出会いをどんどん楽しみたいな、と思えた出来事でした。
写真は、能のステージで小鼓を打たせてもらっている様子で、私の左が能楽大倉流小鼓十六世宗家、人間国宝の大倉源次郎先生。私だけ掛け声のタイミングを間違ってる瞬間を捉えつつ笑、かっこよく仕上げられたお気に入りのショットです。(撮影:清水健矢)
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(43)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
兵庫県の移住メディアサイトがリニューアルされました。そしてもちろん、県を代表するカバーガールの私もトップページのバナーに登場しています笑。オーバーレイ文言がDiscover Hyogoってなってることとか、どこかに「写真はイメージです」って書かれそうな感じとか、いやこれ万博プロモーションに引っ張r…ってつい思ってしまったこととかは、とりあえず気にせず、ぜひチェックしてみてくださいね! 兵庫県移住メディアサイト「ひょうごで暮せば…」