相談員ブログ

相談員ブログ 2020.05.11
中川ミミ

多国籍ファミリーの地方移住

こんにちは、月曜担当の中川ミミです!

最近のたんば”移充”テラスでは、多国籍ファミリーからの移住相談が増えてきています。

海外生活を切り上げるけど関西の実家ではなく近くの地方に移住したいご夫婦とか、国内在住でもお父さんかお母さんが外国籍の家族とか、海外生まれで日本語が苦手なお子様連れの日本人カップルとか。

 

これは、その人の国籍や背景にある文化がどうであれ、日本の地方で暮らすことに価値を見出す人が増えているということの表れだと思ってます。そして、たんば”移充”テラスのような窓口が日本全国にでき、地方創生で情報がぐっと広がった今、地方移住がより多くの人たちにとって「選択肢」になってきていると感じるのです。

 

こんな、夢と希望を抱いて丹波市を訪れる人たちに対して、私たちはしっかりとくぎを刺します。

地方移住は簡単じゃないよ、と。

 

正直な話、外国人の夫と暮らしていると、丹波市どころか東京でも不便を感じていました。

すべての物事が、日本で育った日本語のできる日本国籍の人を想定しているということが、毎日のように実感できるくらい。多国籍ファミリーの皆さんは「田舎だとなおさら大変なのでは?」という不安をもって窓口に相談に来られます。

 


(時差があるので家族とのオンライン会話も朝ごはんを食べながら)

 

確かに、ビザの更新に神戸まで行かないといけないとか、子どもが持ち帰ったプリントが読めないとか、慣れない地域に行くとジロジロみられるとか、田舎で暮らす多国籍ファミリーだからこそのハードルもあります。それはそれは、なんぼでも。

 

でも、コミュニケーションが取れて、地域へのリスペクトをもって暮らす意思があって、丹波市ならではの良さをエンジョイできれば、越えられるハードルもたくさんあります。

 

市内でも最も田舎と称される青垣町で、約40年前に石屋に嫁いだエチオピア人が電話で墓石の営業トークを繰り広げるのも、3年前に移住してきたアメリカ人がほぼ一人でカフェを切り盛りできているのも、日本語と英語を混ぜで話す3歳児が楽しくこども園に通えているのも、それを取り巻く地域との関係性があってのこと。

 


(丹波布伝習生から栽培している和綿について教えてもらう娘)

 

自称「丹波市で最も多国籍なファミリー」である我が家の経験から笑、ほぼすべてが本人次第。そしてそれを取り巻く環境を周りにいる人が作れるか次第です。

 

大切なことなのでもう一度。

「コミュニケーションが取れて、地域へのリスペクトをもって暮らす意思があって、丹波市ならではの良さをエンジョイできれば、越えられるハードルもたくさんあります」

 

もうお気づきかとは思いますが、誤解の無いようにお伝えしておくと、これは国籍や背景にある文化にかかわらず、のこと。ここまでを多国籍ファミリーの例で書いてきましたが、全く同じことが日本人の移住でも、IターンでもUターンでも孫ターンでも言えることと思っています。たんば”移充”テラスでは、どなたからの相談に対しても、親身にかつくぎを刺しつつお応えできるよう努力してます。

 

じゃあこの「本人次第」って、相談するには何をどこまで準備すればいいの?については、また次回。

 

#丹波市 #丹波市移住 #移住

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たんば”移充”テラス 中川ミミ(39)

【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。

【ミミより情報】
その場の共通語を話すのがグローバルルールですが、窓口に来られたどなたかが日本語がわからなければ、相談対応もやさしい日本語か英語で。「日役」や「村入り」、自治協議会と自治会の関係性などの説明は激ムズです笑

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