相談員ブログ

相談員ブログ 2020.05.18
中川ミミ

雉の鳴き声から始まる会話

こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。

 

ちょうど昨日のこと。

もうすぐ4歳になる娘を外で遊ばせながら、本人も移住して農業に携わる友人と話をしていると、遠くで雉(キジ)の声が聞こえました。

 

それに気づいて「けー!けー!」と真似る娘に、すかさず「今日のディナーのために早く行ってって捕まえてきて!」と私。

これに対し、まだ筋道だてて会話ができない娘は、頭に思い浮かんだ言葉をあれこれと行ったり来たりしながら何かを伝えようとします。どうやら「外を飛んでる鳥など動物は友達だから食べものじゃない」と教えてくれたよう。

 

ここで私たち大人2人は、面白くなって詰め寄ります。

「今の声は鳥だけど、娘はチキンもお肉も好きでしょ?」

「チキンとお肉好き。」

「豚肉も。ぶた・にく、はどこからくる?」

「お店。」

「お店に来る、その前は?」

「(何やら説明を受けるが、要点を得ず)」

「お店に来る前のぶた・にくの、豚はどこにいる?」

「何やら何やら。・・・。フリスビーしてくる!」

走り去る娘を見ながら大人2人で、もう少しで核心をつけたのに惜しかった!と、笑いました。

丹波市に暮らしていて、旬の時期の一番おいしいお野菜が毎日手に入ることに感謝しながら食卓を囲むのが、うれしい日常の一つ。景色の中に畑がたくさんあって、農家でなくとも野菜の成長過程を見たり収穫を体験したりする機会がある。夜には鹿など野生動物の声が聞こえて、その肉がご近所さんからおすそ分けされたりする。日中でも自然の音しかしないので、家の中にいても雉やほかの鳥や風の音が聞こえる。先日は織物作家の卵と綿を植えながらどうやって服になるかの説明を受けていた。生活に必要なものが、すぐそこにある環境。Uターンの私が、そんな環境で育った利点に気づけたのは、大人になって、視点が広がり物事のつながりが大切に感じられるようになってからのことでした。

 

豚肉の出所を詰め寄った日の午後、立ち寄ったホームセンターで娘が、この時期ぐっと増える夏野菜の苗(に刺さっている写真付きの目印)を指さし「トマトの木?ちっさ!」と言うので、家庭菜園用に1本購入。移住して4年も経つと、トマトもなすもコーンも、他の時期の野菜やお米でも、それぞれおいしく作ってくださる農家さんたちの顔が浮かぶもの。でも今回だけは、子どもとの実験と思い立ったのでした。

 

#丹波市 #丹波市移住 #移住

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たんば”移充”テラス 中川ミミ(39)

【プロフィール】

エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。

【ミミより情報】

最近、アフターコロナを考えてか、移住相談に来られる方から「自給自足」という言葉をよく聞きます。目指すものは人それぞれですが、ご相談を受けながら、またスタッフと話しながら、現実的にできることとできないことのバランスが大切と話しています。我が家の自給率は低いままだけど、よいものの調達は上手にできるようになったかな。

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