丹波市の草刈り事情について
こんにちは~。井口です。
真夏のような暑さになったかと思ったら明日から梅雨入りかなという雨模様。昼夜の寒暖差と共に体調管理が難しい時期です。
今回は草刈り事情について。
大体どこも、4月くらいから草刈りが始まり、11月末頃ですかね、冬場に向けたとどめの草刈りをするのは。なので住む場所によっては1年間の内、7~8ヶ月くらいは草との闘いがあります。まあまあ長いですね。
『雑草ってどれくらい伸びるのか?』については、実際に写真をご覧いただきましょう。
こちらが前回刈った時の写真。4月25日です。(写真中央やや右にちょろっと残してあるの、あれアスパラです)
こちらが先日刈る前の6月7日。日数にして43日。大体ヒザの高さくらいまで伸びてます。
冬場からここまでほったらかした部分は自分の背丈に近いものも。アスパラはすごいことになってますね。これくらい伸びます。
ちなみに雑草は真夏だともっと伸びます。頻繁に雨が降ったりやんだりしますとグングン伸びます。その際は1ヶ月に1回以上草刈りをしておかないとあっという間にジャングルになります。丹波市の雑草魂は気合いの入り方が違います笑
『丹波市で暮らすのに草刈り機は必須ですか?』と聞かれることがあります。
これについては、「自宅と村(集落)の事情による」ことになります。
自宅に草が生えるようなところがなければ草刈りする必要はありませんし、同様に村によっては草刈りが必要な場所自体があまりなかったり、なんなら手持ちの鎌で十分といったところもあります。村に住む全件で行う草刈りも、年に1回30分程度といった村もありますし、年に数回数時間がっつりとといった村もあります。
気になる方は引っ越す前に話を聞いておかれることをお勧めします。
『草刈り機選びでお勧めはありますか?』についても、先述と同じく事情によります。
どれくらい本気の草刈り機がいるかが事情によって変わるのです。自宅周辺だけでしたらバッテリー式のもので十分かもしれませんが、1時間以上刈り続けたり、雑草だけでなく雑木なんかも刈る必要がある場合は馬力も必要になりますのでエンジン駆動のものがいいということになります。
適当にネットサーフィンしていましたらこんな記事をみかけました。ご参考まで。
ざっくりとですが、同じ質問を過去に僕も何人かに聞きました。すると大体「ええのん買っといた方がええで。長持ちするから」と言われました。これはその通りかなと思いますね。もう数年使ってますが、壊れる気配がありません(ただ、当然刃は何回か交換する必要はあります。消耗品ですので)。
ちなみに僕の相棒はこちらです。shindaiwaの山林用でプロ機と言われているやつです。
村の草刈りのプロ達に遅れをとらないよう、僕の草刈り初心者の足りない技術を馬力で補ってもらおうという腹で買いました笑
これしか使ったことがないので他との比較ができないんですが、超優秀です。ツルがどんだけ巻き付こうがぶった切っていきます。周囲に人が居ないか絶対に確認しておかないとちょっと怖いくらいパワーがあります。
安い物を買うと、この棒の部分が折れるという話を聞きます。それは材質の経年劣化なのか、使い方が荒すぎるのかが不明ですが・・・笑
『草刈りに出なかったら出不足金を払う必要はありますか?』と聞かれることもあります。地方のことをよく調べてらっしゃいますね。
これも村によって異なります。出不足金を払う必要があるところもありますし、払わなくていいところもあります。
全体的な話をしますと、2,3年程前より出不足金をとる方向から、逆に草刈りに出役した人に報酬を払う方向に変わってきています。
昔はどこの世帯も同じような環境下のところが多かったので一律同じような施策でもってしても大して問題になりませんでした。しかし、少子高齢化に伴い、草刈りに出役する人が高齢化してきている上に、代わりとなる若い世代が居ない。働き方としても非農家の先も多く、日頃草刈りが必要な生活をしている訳でもない家庭もでてきました。そうなると年々、これまで通りに出役できなくなっていきます。「草刈りをしたくないからもう出不足金払ったらいいか」ということになるケースも出てきます。
つまるところ、皆で出役して草刈りをしたいのが本当の狙いなので、何もお金が欲しい訳じゃないんですね。目的(皆で草刈りをする)に対しての手段(出ない人に出不足金を支払ってもらうことで出役を促す)として機能していた訳です。そもそも、身体面の問題で出役したくても出来ない人が増えてくると、この出不足金の仕組みは機能しないのです。先述の、出役した人にお金を出すといった仕組みの方が、今のご時世では利にかなってくるんですね。
ということで、緩やかに出不足金はなくなってきています。ただ、実際に引っ越される前にその村がどうなっているか、確認されるのがいいと思います。
最後に。『草刈りしたことがないので不安です』といった件。
草刈りの現場は人数によって作業方法が大きく異なります。例えばこの、目の前の法面(のりめん=傾斜部分のこと)。
傾斜のある場所で草を刈ると重力の関係で刈った草が下に落ちていきますね。なので、一人で作業をする時は、下から順番に、下を刈る→中腹を刈る(するとすでに刈った下部分に草が倒れていく)→上を刈る(するとすでに刈った中腹以下に草が倒れていく)といった具合に刈っていくのが楽ですね。これから刈る場所に草が倒れ込んでもたれていると、それを刈るのは案外重く面倒なのです。草刈りをする上では同じ動作を続ける方が効率がよく早いので、この方法だと1.5往復で終わりますね(この写真でいえば、手前から、法面の下を向こうにまっすぐ刈って、中腹を真っ直ぐ向こうから刈ってきて、最後上を向こうに刈っていくというイメージ)
例えばここを、三人でやるとなったらどうするか。
上記の下から作戦でもいいでしょうし、先に一人が中腹をまっすぐ刈り(傾斜がきついところをまっすぐ刈る一番しんどいポジション)、残りの二人がその後、傾斜がない平坦な下と上から草を刈っていく。そうすると二人は楽ですね。
作業にかかる人の体調や年齢なんかを考慮しつつ、刈る方法を変えたり。
地域によっては刈った草を集めて焼いたりしますが、そうなると全員が草刈り機で草を刈っていくだけでなく、「草を集める係」「草に火をつける係兼延焼しないように気を配る係」といった、草刈り機を持たない役割もでてきたりします。草刈り機で傷つけてはいけないものがある場合は鎌での手刈りが必要な場面もあったり。
つまり、一つの現場でも色んな作業がある場面がほとんどですので、やれるところからやればいいと思いますのでご安心ください。
以上、丹波市の草刈り事情についてでした。
では。
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たんば”移充”テラス「Turn Wave」
裏方担当 井口元(37)
~プロフィール~
大阪市生まれ吹田市育ち。
ひょんなことから2012年12月に丹波市へお引っ越し。
株式会社ニュービレッジ計画発起人。二児(4歳娘、2歳息子)の父。
~最近の一コマ~
最近、草刈りしていると『業者の人みたい』とよく言われます。数年やれば初心者も板につくみたいです。
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