相談員ブログ

相談員ブログ 2020.11.23
中川ミミ

田舎で子どもを育てたい、は親のエゴの押し付けか?

こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。

 

移住相談窓口には、あらゆる年代のお子さんがおられる方が来られます。

そして多くの方が「自然豊かな環境でのびのびと育ってほしい」と。

 

かくいう私も、その一人。

父方の祖父母が移住組だったので、丹波で幼少期を過ごし、山に秘密基地をいくつも作ったり、里を駆け回って怪我したり、木に登って虫を捕まえ花の蜜をなめたり。高校進学で大阪に出て出会った都会の友達が、色々なことの成り立ちとか構造とか「もの」を知らなくて、さらに、身体能力に格差がありすぎで私一人が体育祭の表彰を総なめするなど、びっくりしたことを覚えています。逆に彼らには、ちょっと変な関西弁をしゃべり電車の揺れにすぐよろける私をおもしろがられました笑 

同世代の丹波出身者の多くと同様に、都会に出たい気持ち(と、私の場合は海外に、というの)もあったけど、都会に出たら出たで、幼いころに田舎での暮らしも経験していてよかったと思って暮らしてきました。それもあってUターンを決めた。

けど自分に子どもが生まれて、考えるようになりました。

 

同じく子育て中の友人の言葉が心に残っています。

「子どもはやっぱり野菜とか自然な味わいのごはんは嫌がる。自然の中での遊びばかりでも飽きるし、ゲームやテレビも好き。大人がイメージする田舎らしい子育てって、親のエゴの押し付けなのかもしれない」

言い切りはしないけど、確かにそう言えなくもない。

子どもは、親の所有物でもなければ、自由意思を持つ一人の個人。年齢の違いも、人生経験が浅いってだけのこと。同時に私たちは家族で、その一員の私たち親はここでの暮らしが心地いい。でも子どもたちも同じようにこの心地よさを感じているのだろうか。夫婦ともに幼少期を田舎で過ごす実体験をよく思っているけれど…

 

ああだこうだと議論した我が家の「今のところの」結論は、丹波だからこそできる経験をたくさん見せるということ。そして、いつか丹波を出るかもしれないときが来たら、娘自身がで選択できるよう備えること。

 

移住相談をしていて、世の中は十人十色だと強く思います。

田舎暮らしを始めるにも続けるにも、決まった答えはない。だから、ぜひいろいろな人の話を聞いて、ご自身の理想がかなえられる場所と思えるかどうかを判断してもらいたいと思っています。

 

#丹波市 #丹波市移住 #移住

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たんば”移充”テラス 中川ミミ(39)

【プロフィール】

エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。

【ミミより情報】

さてこの「いろいろな人」とは決まって、大人の先輩移住者。でも子どもの気持ちを考えたり、親として家族として想像するなら、当事者に話を聞いた方がいいのでは!?ということで企画しました「現役高校生に聞く!丹波の暮らし方」。ぜひご一緒しましょう。

詳細:https://teiju.info/event/6044

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