猟に行ってきました
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こんにちは。水曜日担当の段畑です!
私自身は猟の資格を持っていないのですが、
知人の紹介で丹波市猟友会青垣町支部の猟に
ついて行かせてもらいました。
鹿肉や猪などのジビエは大好きだし、
最近は養殖された食肉よりもよっぽど安全で
獣害対策になるなら最高だなと思っています。
でもやっぱり生死に関わること。
銃なんて生きてきて今まで見たこともないし
食べているジビエと夜に道路に飛び出してくる生きている鹿とが
頭ではわかっていてもあまり結びついていませんでした。
でも今回猟についていき、打たれた鹿を目の当たりにして
命を食べていたんだなと改めて思いました。
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▲猪の頭蓋骨 何度も炊いて骨のみにするようです。
朝から炊き出しをして早めの昼食をみんなで済ませ、猟に出発です。
猟師がそれぞれの位置に着いたら無線で連絡を取り合い、猟犬を山に放します。
GPSで猟犬やそれぞれの猟師の場所がわかるようになっています。
猟犬が鹿や猪を見つけたら吠えながら追いかけます。
追いかけられた鹿や猪が猟師の待つポイントを通るときに銃を構え狙います。
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▲お休みの採石場の一角から猟犬が山に入っていきます。
猟犬との信頼関係、鹿の行動習性を熟知しているからこそのチームプレーです。
私が猟について行ったときには1頭の鹿を持ち帰りました。
早く猟を終えた日には解体処理場へ搬入し、
美味しいジビエとして提供されます。
解体処理場が閉まった時間に獲れた場合は、
猟師さん自ら血抜きをし捌くそうです。
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▲たくさん咲いていたミツマタ
毎年11月15日〜2月15日まで(※)が猟期だそうで、
猟期には三木市・三田市・淡路市などの丹波市外の
猟友会以外の方も来られ10人程で行われています。
猟期外は5人程度とのこと。
※猟期(北海道以外):11/15〜2/15
ただし、兵庫県では鹿・猪のみ3/15まで延長
猟期以外も有害捕獲といって行政から依頼された場合のみ
猟を行うことができます。
この時は所属する猟友会の支部でしか活動できません。
猟友会の支部は住んでいる地域を指定されます。
だから移住したら絶対猟をするぞ!と思っている方は
移住前に一度猟友会でお話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
この日の参加者は年齢は、なんと一番若い方で65歳!
70代を中心に活動されてます。
皆さんお元気で急な山道もすいすい登っていく。
私はついていくのに必死です。
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鹿も生き延びるために必死で逃げますし、
人間も猪がぶつかってきたら死ぬこともあります。
そんな生死の対峙の場。
ただでさえ緊張感があるところに、
猟の資格もない素人がついていくとその人に意識が散るし、
リスクも高まります。何かあったときには責任も生じる。
それなのについていくことを許してくれて、
ご飯までご馳走になって、質問にはなんでも答えてくれて、
こちらに興味まで持ってくれる。
猟師さんたちの懐の深さに感謝すると同時に、
猟の内容や高齢化や獣害の増加などを伝え
猟に興味を持つ人を増やしていきたいと思いました。
猟ですのでもちろん、かけた時間だけの収穫がある訳ではない。
獲れ高に対し有害鳥獣捕獲の報酬はありますが、
10人以上が1日かけて1頭では有給ボランティアのようなものです。
猟場までの交通費は自己負担、丸一日週末の休みが潰れるとなると、
やはり若い猟師が少ない現状です。
でも最近は移住者で猟友会に参加する方もおられます。
もし興味ある方がいらっしゃったら
一緒に見学に行けるかもしれないので
お声かけくださいね。
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▲GPSで猟犬や他の猟師との距離や方向がわかる
動物愛護をしている方から、
銃声をきく・罠猟の仕掛けを見るのが辛い
という声も聞いたことがあります。
今回思ったのは人間も鹿や猪と同じ動物だということ。
動物を守らなくては、というのはどこか上から目線のような、
どこか人間のエゴなのではないか、と感じるようになりました。
人間も鹿や猪に農作物を取られて生活に困っています。
人間も自然の一部。対等な立場。人間が特別なのではない。
だからといって殺すことが、死んだ動物を見るのが平気な訳ではありません。
だからこそ美味しく命をいただいたり有効活用したいなと思います。
中には獣害に遭っても「それも自然の一部であるということ」と、
怒らず受け止めて次にできることをただやっていくという農家さんも
おられます。その姿勢も素敵だなと思います。
本当に価値観が分かれるテーマですが
どの意見も間違いではないし、意見が分かれても良い。
それぞれがしたいと思うことをただ選んで、
他の選択をした人を批判せず、押し付けず居れたら良いなと。
いろんなことを感じた1日でした。
でも一番は、森の空気の綺麗さ、鳥の鳴き声、川のせせらぎなどの
自然に癒された、森に包まれたというのが収穫でした!
また山に散歩に行こうと思います。
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たんば”移充”テラス「Turn Wave」
段畑未登利(30)
-プロフィール-
尼崎市生まれ、3歳から丹波篠山市育ち。田舎大好き。
転職を機に、生き方・暮らし方を見つめ直している時期に、
丹波市の自分らしく暮らしている人にたくさん出会い、丹波市へ。
猟の資格は取れても銃所有の許可を取るのは難しいらしく、
罠猟をする方の方が多いようです。
食味も罠猟の方が「内出血が少ないから美味しい」という方も。
獣害や対策効果については、丹波市民愛読の地元紙「丹波新聞」で
詳しくまとめてあるのでぜひご覧ください。
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