|開催レポート|たんば”移充”計画交流会「人をつなぐCOFFEE」
たんば”移充”計画では、丹波市へ移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしをするお手伝いをするため、交流会を実施しています。
2022年12月2日、交流会「人をつなぐCOFFEE」を開催しました!
珈琲愛好家が月に一度ほど集い、コーヒーで実験したり遊びながら探求している「Bloom Coffee」とのコラボ企画。
相談員自身、休日にはゆっくり景色をみながら深呼吸をするため珈琲を飲みに行くのですが、そこで知り合いに会うこと会うこと。コーヒーショップで初めて知り合う方も増え、違うイベントで顔を合わせ挨拶をする仲になるなど交友関係が広がっていった実体験があり、移住後の豊かな暮らしには重要なコミュニティだと思っています。
職場や学校と家だけの居場所では息苦しくなること、ありますよね。
それは田舎暮らしでも同じで、深い仲ではないからこそ話せることがあったり、移住者同士だからこそわかることがあります。
そういった人たちと出会おうとして出会うのではなく、話そうと思って話す時間を作るのではなく、コーヒーを飲みに行ったらたまたま居合わせた人同士が出会って軽く話せるということが、意外と心の息抜きになったりします。
だからイベントのタイトルも「COFFEEで結果的に人がつながった」ではなく「COFFEEが人をつないでいる」という意味を込めているのでした。
イベント詳細はこちらから >> 「人をつなぐCOFFEE」
植地さんは佐治倶楽部の拠点の一つ「関西大学佐治スタジオ」で毎週月曜日にサイフォンコーヒーとたまごサンドを提供。「佐治青垣暮らしの案内所」として移住相談も受けたり建築の知識があるからリノベの相談にも乗ってくれます。
マイクさんは青垣町佐治の「3Roastery」というコーヒーショップのオーナーで豆とコーヒーの提供。
清水さんは氷上町石生の「水分れ茶屋 by Amhara Coffee Stand」のオーナー兼バリスタ。みわかれマルシェの開催も。
一宮さんも「水分れ茶屋 by Amhara Coffee Stand」のバリスタでありながら「市民プラザ」の運営をする「丹波ひとまち支援機構たんえん」の理事。
みんなそれぞれ交流会の後も会いに行ける場所を持つ方ばかりです。
多様な参加者
今までの企画になかった夜の時間帯に開催することで、自営業だから土日の昼間開催の過去の移充計画には参加できなかったと初参加される方も。一方、夜×コーヒーのテーマだけにお子さんの参加はなく、終始落ち着いた雰囲気の会となりました。
参加者から「丹波の移住者って濃いですね!」という感想をもらいましたが、「あなたもその濃いメンバーの1人ですよ」とお返ししました。笑
ちなみにどんな方々だったかご紹介しますと、
・元カメラマンの盆栽屋
・カナダから移住したジュエリー職人
・新規起業のハンバーガーショップオーナー
・孫ターンで廃校利活用事業のスタッフ
・元ウルトラマラソンランナーの丹波布伝習生
・フットワークの軽い若手新聞記者
・海外各地を移住してきた末に丹波を選んだ人
・二拠点でカフェ開業を目指す料理上手な母娘 など9名
年齢も20〜70代近くと幅広く、移住はご家族でされたけど1人で参加された方も多かったです。
また、普段のゆったり気楽な雰囲気を感じてもらおうと普段からBloom coffeeに参加している常連さん(地元の方や先輩移住者)にも来てもらい、相談員や講師を合わせ総勢19人で交流しました。
自己紹介で珈琲の年間摂取量にびっくり!
初めましての方も多く場の雰囲気が固かったので、まずはそれぞれに自己紹介をしました。
「氏名(ニックネーム)」
「どこから来たのか(出身や今の住まいなど)」
「2022年コーヒーを何杯飲んだ?」
今年何杯コーヒーを飲んだかについては、意外とコーヒー店のバリスタの方が少ないという結果に!
一番少なくて100杯、一番多い人はなんと1000杯。
新聞記者を職業とする方が記事を書いているときには必ずコーヒー片手に作業されるということで朝も昼も夜も関係なく一日3杯は飲んでいるとのこと。
平均的には朝に1杯、起きて一番にすることがコーヒーを淹れることという方が多く350~400杯でした。
自由な空間に会話の花咲くBloom coffee
皆さんもだいぶ打ち解け、あとはいつものBloom Coffeeらしく自由に楽しく過ごすだけ。
コーヒーを淹れてみたい人はレクチャーを受けたり、参加者同士で移住後の暮らしの話をしたり、名刺交換をしてそれぞれの事業について紹介しあったり。
コーヒーについての質問が次々と飛び出します。
「美味しくなる温度は?」
「おすすめの淹れ方は?(ペーパーフィルター?ネルドリップ?サイフォン?)」
「マキネッタって実際どう?」
「生豆はどう選ぶの?」「焙煎度はどう決めるの?」などなど。
好きなものの話をしているときはやっぱり良い顔になりますね。
丹波市に二拠点で通いながらカフェをしたいという女性がほどよいコーヒー味のするプリンを差し入れに持ってきてくださり、大人気でした!「すぐにカフェできそうだね」と声をかけてもらい自信がついた様子。
実際にいま丹波で開業しているパン屋さんや焼菓子屋さんもそのような後押しで始めた方も多く、この場でそのやりとりが起こったことが嬉しかったです。
普段のBloom coffeeでも年に一度はコーヒーを使ったデザートやコーヒーに合うデザートの回がありそれぞれに手作りスイーツを持ち寄るのですが、カヌレが得意な方には「いつOPEN?」などと誰かがいつも声をかけている、そんな冗談を言いながら応援し合う温かいコミュニティです。
参加型のBloom coffeeらしく、次回のテーマをみんなで決めます。
年始ということもあり青垣町岩屋山の山頂で日の出を見ながらそれぞれに淹れてきたコーヒーを飲み比べようということに。
今後は生豆をみんなで大量に買って焙煎をしてみようというアイデアも出ました!
ゆるくつながる自分らしく居られるコミュニティ
参加者から「次回も来たかったらどうしたらいいですか」や「友達も誘ってもいいですか」と尋ねられ、空間とコミュニティを楽しんでいただけたのだなあと感じました。
地元生まれ地元育ちの常連さんにも「移住者と関わることは普段ないのですごく良い体験でした。楽しかったです!」と翌日メッセージをいただきました。
丹波篠山市育ちで移住者と関わることで暮らしが豊かになった私としても移住者と地域の方との関わりを増やしていくことで「地域の良さを改めて知ってもらえたり暮らしが楽しくなる」と思っていてそれもやっていきたいことの一つなので、すごく嬉しい出来事でした。
他にも「普段はああいった集まりが苦手なんですけど、すごく居心地が良くて楽しめました!」と言ってくださる方もありました。相談員の私自身もそうだったので、それを伝えたくて企画した部分も実はありまして。言葉で伝えるのが難しいそれを肌で感じて受けとめてもらえていたことが1番の収穫でした。
なぜ居心地の良さを感じるのか考えると、それは私自身が丹波市で暮らすことを選んだ理由でもありました。
・初対面なのに前から知り合いみたいに話しかけるから壁を感じない。
・気づいたら会話の輪に入っている。気を遣って話しかけている訳でもない。
・初対面のめんどくさいやり取りがない、いきなり本題(本質)みたいな感じ。
・相手に興味を持って話を聞く。自分の話もどんどん話す。目を見て話す。本音で話す。
・自然体。比べない。否定しない。あなたはあなた、わたしはわたしというスタンス。
丹波市で出会う人、移住者は不思議とこういう人が多い気がしています。
なので自分も礼儀良くしていよう、ちゃんとしなきゃ、という感覚や肩の力が抜けていくんだと思います。
しかも、相談員の私たちだからその空間作りができるのではなくて、その場で出会った人たちみんながそうしているから居心地の良い安心安全のコミュニティが成り立つのだとも。
相談員の私たちはその場に足を運んでみようと思えるきっかけづくり、コミュニティを紹介する役割を担っているのだと思っています。
丹波市にはBloom coffee以外にも様々なコミュニティがあります。
そして居心地の良さを感じる居場所はもちろん人それぞれ。
最初の一歩は少し勇気がいるかもしれませんが、「楽しそう、いいな」と思ったら始まりです。
興味のある方はぜひ相談員に「こんな人と出会ってみたい」「こんなイベントに行ってみたい」と伝えてみてくださいね。
翌日に講師のコーヒーショップに足を運び、そこで出店していた方やお客さんと意気投合しました!という参加者の報告もいただいて、ゆるやかなつながりが早速始まっているようです。
丹波市への移住希望者や移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしするお手伝いをするために、たんば“移充”計画の会員同士で交流会を実施したり、移住者向けのおすすめ情報などを発信するプログラム。
詳細や過去の開催レポートは「たんば“移充”計画」からご確認ください。
イベントレポート
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