|開催レポート|丹波6町じもと歩き(氷上編)
「年に2日だけしか見られない民芸”つくりもん”の世界」を開催
8月23日、今年度からスタートした「丹波6町じもとあるき」企画の第二弾、氷上編を開催しました。
通りにはちょうちんが吊られ、神社の灯篭には明かりが灯り、待ちゆく人々もどことなく速足な、お祭り前の雰囲気が感じられるなかで、集まったのは8組14名の参加者。一部、前回から継続の方もあり、中学校時代の恩師と生徒の再会もありで、スタート時点から和気あいあいです。
造り物保存会
ただ見て回るだけでは感じ取ることができない面白さを求めて、イベントは「案内人」による説明から始まりました。公民館の一室をお借りして、長年この地域で「つくりもん」の文化継承を担ってきた保存会の方からお話を伺います。
子どもたちが片耳で自由に過ごす傍ら、大人たちは想像以上に長い歴史のある取り組みに興味深々。愛宕神社への奉納と門前町に開けた商店街のプロモーションとして200年以上も前に始まったこと、かつては1年に何度も開催されていたこと、市内にはほかのエリアでも同様の取り組みがあったけどすべてなくなってしまったことなど、企画者のスタッフも初めて聞くことばかり。小学1年生から70代の元社会科の先生まで老若男女が集まっていましたが、案内人の説明で次から次へと「え!」と驚きが絶えず、それぞれが気になる部分に「それはなぜ?」の疑問が続き、気が付いたら出発前にも関わらずあっという間に1時間ほどが経過。知的好奇心をくすぐる内容に企画したスタッフは、しめしめ、です。
巡り巡った7個のつくりもん
夕立が上がったタイミングも重なり、いよいよウォーキングへ。同時開催のスタンプラリー台紙を兼ねた地図を片手に歩き始めますが、公民館を出た瞬間、地図をひっくり返しながら方向を確かめようとする私たち。見かねた案内人が、効率の良いルートを教えてくれました。
つくりもんには、ご祝儀道具やせとものなど共通材料を加工せずに使う「一式造り」というルールがあります。時事ネタや世相をあらわす物事を表現したり、何かメッセージを乗せたり、地域ごとに組になって公開当日まで完全秘密になるのだそう。1つ目に見たのは、今年も話題の熊を発泡スチロールを組み合わせて形作ってありました。実物大に合わせてか、その体長は約150センチ!土間スペースにドーンと鎮座している様子は、なかなかの迫力。そしてその後も、成松のまちなかをめぐり、それぞれ作品のクリエイティブさに驚きながら、しっかり2時間ほど歩きました。
道中は、結局ずっと同行してくださった案内人や参加者同士でお話をするだけでなく、同じように周っている知り合いに出会ったり、製作者の方々にお話を聞いたりと、意図せず多くの人と触れ合うことになりました。そして程よく疲れたころには、日が傾きスタンプもたまって、あれもこれもが満たされたような。
参加者からは、前回同様に「知っているようで知らなかった、地元のユニークな取り組みが見れてよかった」や「長い歴史があるだけあって、こんなに大きな規模でされているのに感銘を受けた。来年もまた来たい」という声が。主催者本人の興味からスタートした企画でしたが、多くの人が地域の魅力を再発見する機会になったと、実感できる時間でした。
「丹波6町じもと歩き」とは
丹波市で生まれ育った人や、ここでの暮らしが長い人にも、地元について知っているようで知らないことは、たくさんあるはず。普段から目に入るけど何かよくわからない建物とか、存在は知っているけど行ったことはない場所とか・・・でもずーっとあるってことは、誰かにとっては何かしらの役割や魅力がある、ということではないでしょうか。
そこで、市内のあちこちに眠っているであろう、様々な「知る人ぞ知る案件」にスポットを当て、それらの関係者や地域のキーマンたちに案内人となってもらって、実際に訪問して詳しくお話を聞いてみる企画をスタートしました。
これまでの取り組みや今後の予定など、詳細は「丹波6町じもと歩き」で地元の魅力を再発見!ページからどうぞ。
イベントレポート
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