|開催レポート|たんば”移充”計画「丹波布作家に教わる草木染ワークショップ」
たんば”移充”計画では、丹波市へ移住された方が、地域に根付いてより豊かな暮らしをするお手伝いをするため、交流会を実施しています。
ー2023年11月19日(日)、イベントを開催しました!ー
第4回となる移充計画の内容は【丹波布作家に教わる草木染ワークショップ】。
大阪からの移住者でもある丹波布作家の村上樹里さんをお迎えし、丹波の身近な植物で染色体験をしました。
イベント詳細はイベントページにて!
ー参加者が揃ったところで…ー
今回の移充計画は煮だしたり、放冷したりと間間で待ちが発生する企画のため、自己紹介は後ほどにし、早速最初の工程へ。
染色は様々な植物で可能ですが、今回用意して頂いたのはなんと丹波栗の鬼皮…!
「栗皮でどんな色が出るんだろう」と皆さん不思議そうにしながら、煮だし用の布袋に入れ大鍋の中へ入れ、火をかけ、約15分待つことに。
ー改めて自己紹介-
火をかけたところで、今回の参加者の自己紹介を…。参加者は全員で9人。
参加者は一人で来られた方、友達同士、親子と友達、ご夫婦が参加されました。
丹波市内に既に移住されている方、他府県から近い将来移住したい方、丁寧な暮らしをされている方、今後目指したい方など様々な理由で参加されました。
そして、講師である村上樹里さんの自己紹介と丹波布の紹介。
村上さんは大阪から来られ丹波布伝承館の伝承生になった後に、独立して丹波布作家になられた移住者です。
大阪にいた時から染色などのワークショップに参加していく中で丹波布の存在を知ったそうです。
全国各地に伝統工芸としての「布」がある中で丹波布に惹かれたのか。
それは、紡ぎ、染色、機織りなどの布(または製品)になるまでの工程を自分で出来ることに魅力を感じたからそうです。
村上さんが作られた布や小物を見せて貰いながら丹波布の色がどのような植物から色が出るかを説明頂きました。
栗皮や桜の枝やコブナグサなどの道端に咲く草花など多種多様な植物から色を出し染めます。
紡ぎから布になるまで場合によっては数か月かかるらしく、夏場の染色は暑くて大変という話でした。
「この植物からこんな風合いの色が出るのか」や「布になるまでにそんな時間がかかるんだ」という驚きの声が上がっていました。
ー1回目の煮だしが完了ー
丁度自己紹介がが終わったところで1度目の煮だしが完了。
ぐつぐつに湯立った鍋の中には綺麗な栗皮の色が出ていました。
熱々の鍋を協力してバケツに移し、2回目の煮だしを始めます。
ーいよいよ絞り染めの準備!ー
2回目の煮だしを待ちながら絞り染めの準備を…。
今回、絞り染めに使用したのはエコバック。
ビー玉やおはじき、割りばしを輪ゴムで縛ります。
染める際に、輪ゴムで縛った部分が染まらず模様となって現れます。
ご自身の準備に集中しつつも他の方のを見て、「面白い!どんな模様になるか楽しみですね」とか「そんな方法、思いつかなかった!」などの会話が飛び交っていました。
ー完成まであと少しー
そして思い思いの柄に絞ったエコバックを一度目の染色をし、媒染をしていきます。
媒染とは特殊な薬液に漬けて染物の発色を良くしたり、繊維定着を行う作業です。
布を洗ってみるとほんのり煮出した栗皮の色に染まっており、「少し色が付いてきている」という声がちらほらと…。
2度目の染色後は放冷を行います。
放冷を外でしながら、丹波布や草木染の話や会場になった地域の話など個々が気になる話をされていました。
「今日、会場になったこの場所は山が近いので、雪深く野生動物にもよく遭遇します」というスタッフの話に対して驚きの声が上がったりもしていました。
放冷が終わり、布洗いを終えたところでご自身が絞ったエコバックを手に「上手く染まったか?どんな風に染まっただろうか?」といった不安と期待が入り混じっている様子でした。
ーいよいよ完成!ー
各々自分のエコバックに付いた輪ゴムを外していき、「思い通りの柄になった!」や「あの絞り方でこんな模様になるのか」といった声が聞こえてきました。
また、他の参加者の作品を見ながら「○○に見えて可愛い!」、「面白いデザイン!」といった感想も飛び交っていました。
皆さん自身でデザインしたバックに満足されている様子でした。
最後は各々の作品を手に持って、写真をパシャリ!
たんば”移充”計画とは
丹波市への移住希望者や移住された方が、地域に根付いて豊かな暮らしのお手伝いをするために、交流会を実施したり、移住者向けのおすすめ情報などを発信するプログラム。
詳細や過去の開催レポートは「たんば”移充”計画」からご確認ください。
イベントレポート
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