相談員ブログ

相談員ブログ 2022.09.26
中川ミミ

田舎は最高!という本の話

こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。

2007年、丹波エリアでの田舎暮らしに関して1冊の本が発行されました。
私自身、その頃はまだ地元にUターン移住することについて検討すらしていなかったため、事後に話に聞いたにすぎません。が、移住相談窓口はもとより各所でその本を目にするだけでなく、色々な人の口から耳にしたタイトルは「田舎は最高」。ご存知の方も多いかもしれません。

そして今年の春、その本の第二弾が発行されました。
丹波エリアで活躍されている多彩な方々が寄稿され、それぞれのローカルとの繋がりが垣間見えるユニークな本。その名を「次の生き方としての田舎~田舎は最高~」と言います。私も、たんば”移充”テラスでの取り組みと自分の移住経験などについて、拙い文章ながら協力させていただきました。ネット販売はもとより、今では道の駅や市内の地域拠点施設などいたるところで目にします。

この本の発行から半年以上が過ぎた先日。
とあるイベントでご一緒した男性から「本読みました!」とお声がけいただきました。ちょっと嬉しい内容だったのでご紹介を。

その方は娘さんが沖縄に移住し、ご夫婦でコワーキングスペースを運営しながら色々な活動に取り組んでおられるとのこと。私が本の中で書いていたのと同様に、彼女も「何屋さんか分からない」と受け取られているだろうけど、父親からしたら充実した人生を送れているようだ、と安心と喜びが入り混じった笑顔で話してくださいました。「あなたの文章を読んですぐ、応援の意味を込めて娘にも本を贈った。そのことを直接会う機会があったら是非お話ししたかった」と。私の文章に、地元を離れ遠方の地で活躍されている娘さんの姿を重ねられたのでしょう、共感し、応援の言葉をかけてくださったのでした。

たんば”移充”テラスでは日ごろから、移住や田舎暮らしを押し付けることをしないよう気を付けています。たとえ田舎は最高!と謳う本であっても、このスタンスを大切にするため、文章中ではまず事実を出来るだけ脚色しないように説明し、その上で自分の考えをそれとわかるように付け加えました。読んでくださった方が、どのような立場であっても、ご自身の感想を大切に意見を持ち、何らかの参考にしてもらえることを願って。

私達相談員は、業務の特質上You Tubeや相談員ブログなど何かを発信する機会が多くあります。移住相談者以外でも、私たちのメッセージは巡り巡って色々な人にキャッチされ、小さなことでも何かの役に立てているかもしれない。繋がりが出来たり強くなったりするきっかけになれていることが分かって、とても元気づけられる瞬間でした。

そんな私自身もその後、折を見つけて「緑の本にあなたが書いてた文章を読んで…」と他の寄稿者に話しかけています。

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たんば”移充”テラス 中川ミミ(41)

【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミヨリ情報】
1冊目について耳にしてから2冊目が発行される間の期間は、私がUターン移住を果たし地域での活動を広げていた頃と重なります。著者である平野さんとは農業関連のイベントでたまたま隣り合わせになったこと、出版社の丹波新聞社荻野さんとは各種委員会などでご一緒したのが出会でした。それ以外にもたくさんのご縁が繋がり、寄稿という形に。どこまで行っても、キーになるのは「ご縁」ということなのかな。

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