ミミ家:DIYは続く…②
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
私が住まいるバンクで家を購入して入居するまでのあれこれをご紹介する「中川、家を買う」シリーズ。引き続きDIYに関するお話し。今回は実際の作業内容と進め方についてご紹介します。
「長く使える古い日本家屋を、趣味のDIYをしながら暮らせること」という条件のもと始まった、私たちの住まいづくり。設計主任から提示してもらったDIY部分の作業内容は多岐に渡ります。
解体:新建材が嫌いな私の趣味をよく知ってくれてて、土壁を覆っていたベニヤ板や床などを剥がします。余分だった部屋を壊し、老朽化して再利用できない床下の構造材の一部も人力で撤去。さらに、背の高い夫のストレスを軽減するため間口を高く保とうと、欄間部分も可能な限りで全部取り外します。のこぎり、電動丸のこ、そして時にチェーンソーまで大活躍。
床:レーザーレベルで基準を決めて、撤去した床下構造材を補完。根太(ねだ)を敷き、スチロールの断熱材を敷き詰めて、床を貼っていきます。その間に防湿シートと調湿炭で湿気対策も忘れずに。何度も測って何度も切り直して何度も微調整しながら固定する作業に、細かいことが苦手な私は全く役に立ちません。設計主任からの指示を受け取るところから夫に託して、一部通訳と現場の掃除に徹していました。
壁:壁をキャンバスに絵を描きたい!飽きたら色も塗り直したい!というリクエストに応えてもらい、補強が必要だった壁は石膏ボードと塗料の組み合わせで。何度も自分でできることと湿気対策を組み合わせ、ローラーで塗れるしっくいを選んでもらいました。仕上げながら、人海戦術でやった、石膏ボードを固定するビス穴やボード間の隙間を埋めて表面を平らにするパテ作業のありがたみが、何より心に沁みました。
台所:家族や友人とキッチンに立つことが多い我が家。私と空き家の内覧に行った方ならご存知ですが「庭でバーベキューするのに使いやすいかどうか」が台所周りの導線設計の肝です。カウンターはしっかり高さを出し、ここでも背の高い夫がストレスなく使えるように。その他デザインは、設計主任の仕事を何度も目にしているため「○○の棚」とか「△△の換気扇」とか、参考サンプルも豊富で話が早い。
中庭:石垣組みの小さな畑があり、草が伸び放題だったのを更地にします。草木と小さめの岩は手で撤去しましたが、大きな庭石をダイニングとリビングを超えて外に出すという難題…は、実家が石屋ということを最大限に生かし、父に依頼。床を古い畳などで補強し、なんと屋内を重機で往復!ショベルカーで移動させ、キャタピラーで運ぶ。頭をかがめながら操縦する姿の背後には床の間、という奇妙さたるや。
ここまで話すと、もはやDIYの域を超えていると思われる方も多いかもしれません。
これら作業と並行して、大工さんや電気水道設備屋さんの働きがあり、さらには実家の家業が石屋であることを含め、すべてを俯瞰して一緒に考えてくれる設計士の存在があります。前回ご紹介したように、不動産は書いて字のとおり動かせないので、その時にその場所で自分が集められるあらゆるリソースをどう組み合わせるか、がDIYを進めるうえでの重要な鍵だということが、とてもよく分かる経験となりました。
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(42)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
とはいえ、少々キャパオーバー気味だったというのが本当のところ。はじめはゆっくり時間が空いたタイミングで作業していましたが、購入から1年が経ち…子どもが進級し…補助金にも期限があるし…とお尻を叩かれるように、最後の方では、無理やり時間を作ってところどころ後回しにして、何とか収めた感じ。なんでいつもこうなるんだろう笑