いつのまにか、多様。くらいがちょうどいい
こんにちは!月曜日担当の中川ミミです。
先週末、海外から一時帰国中のご近所さんのバーベキューにお呼ばれしてきました。
丹波市のなかでも、その人口減少の著しさから真っ先に過疎地域に指定された青垣地域。古い町並みが残る宿場町は、日中でも人通りはまばらでバスの本数も多くない…という場所ながら、ホストの旦那様がアメリカの方という事もあってか、この日の公用語は英語だった気がします。
子どもたちが隅で遊んでいる一方、奥様方はすでに飲みながらもう一品作っておしゃべりするのをよそ眼に、ビール片手に立ち話をする旦那衆。天気の良い週末にはよくある光景ですが、ちょっと違っていたのは、テーブルに座った男性陣が端から順に、アメリカニューヨーク出身、イギリスロンドン郊外から移住、カナダケベック州から移住、アメリカサンフランシスコから夫ターン、ニュージーランドオークランドから夫ターンという多様ぶりだったこと。会場は古民家だったにもかかわらず、奥様の一人の、なんだか「最後の晩餐」感でてない?のジョークが妙にしっくり来て、思わず笑ってしまったひとコマでした。
この他にも、移住相談を受けていたメキシコからやってきたご夫婦から生活をスタートさせたニュースを聞いたり、娘の同級生にもパキスタンとベトナムから来た子どもたちがいたりと、色々な文化背景を持った人たちが身近に暮らしているということが、増えている気がします。
たんば“移充”テラスにも、海外から移住される方や、多国籍ファミリーの移住に関するご相談が寄せられています。少し前に、移住後の時間の経過とともに訪れる心境の変化について書きました。何らかの希望を叶えるために実行に移した「移住」は、新しい場所でも暮らしを楽しみ自分らしく生きるための環境をどう作るか、が重要だと思っています。
パーティ終わりで自宅のベッドに横になった時、最後の晩餐感の正体は、彼らにとってそれがお互いに気負わず自分の言葉で遠慮なく話ができる貴重な機会だったからかもしれない、と、ふと。
慣れないまちで、周りの常識に合わせて、新しい暮らしや仕事を始める、移住。ここに言葉や文化の壁を超えるという作業が加わるのだから、たまには息抜きになるような機会が必要なはず。移住を経験した人しか分からないかもしれないお困りごとを、共有し支え合う機会を作っている私達だからこそ、さらに想像力を働かせて、より多くの人がこのまちでの暮らしを楽しむお手伝いに活かしたいと思った夜でした。
#丹波市 #丹波市移住 #移住
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たんば”移充”テラス 中川ミミ(42)
【プロフィール】
エチオピア生まれ丹波市青垣町育ち。世界各地で学び働き暮らして、2015年から再び丹波。仕事にも子育てにも、妥協しない!と日々奮闘中。一般社団法人Be 代表理事。
【ミミより情報】
こんな集まりも、丹波での暮らしの一面。移住前に足を運んで地域に触れることをお勧めしていますが、ただ来て自分でまわるだけでは何も見えません。地域に根付いた私たちのガイドがあって初めて見えてくる、地域のリアルな暮らし。見に行く機会を作りました!ぜひご一緒しましょう。7月22日(土)車でまわる!丹波暮らし体験デー